中村憲昭法律事務所

　狩猟免許を持つため、クマや猟銃の話題がニュースとなる度に取材依頼が相次ぐ中村憲昭弁護士。

　企業法務では、雇用・労働問題をサポートする。かつて労働者側で訴訟を争った経験から労使双方の思考を読めるのが強み。「すべての法的弱者を救う」をモットーに、係争事案では相手側の弁護士の特徴なども考慮し対策を講じる

　近年は問題社員の対応に関わる相談が多い。「リモートワーク中に仕事をせず、出社も拒否する社員が増えた」と中村弁護士。

　対応策として日々の作業内容の報告や成果物の提出を義務づけさせ、出社を業務命令として書面で出すことなどをアドバイスする。

　また「社員には信用と同時に管理が不可欠です。人材不足の影響で採用基準が甘くなっている企業は多い。面接で違和感を感じたら見送ってください。試用期間を活用することも一つの方法です」とも語る。

　さらに事業承継のほか、相続に関わる離婚や財産分与といった経営者の私的な悩みにも幅広く対応する。

「経営者は複数の女性問題や隠し子などの相談が多い印象です。特にベンチャーやスタートアップ企業などの経営者は勢いがあるがゆえにその傾向が強い。トラブルが表面化する前に、早めに相談してほしい」と語る。