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ナシオ

「プレシア」の主力ブランド「エミタス」ではチーズタルトなどを展開

4期連続増収増益。大型M&Aにより業容を拡大

 全国7カ所に拠点を展開する独立系菓子卸の「ナシオ」。売上高では国内6位に位置する大手だ。今年9月に115周年の節目を迎える。

 2025年度も好調を継続し、売上高は720億円を突破。前年度比102・5%で、4期連続の増収増益となった。

 平元彦社長は、好調が続く要因を「離職率が低下していること。就労環境の改善や社員教育体制の確立に努め、人材が育ってきたことが業績に貢献しています」と語る。

 商品では、スナックと米菓、駄菓子が伸長。Z世代から絶大な人気を集めるグミも多品種取り扱い、市場を拡大した。

 アジア圏からの菓子輸入も強化しており、海外の生産ラインを活用した初の自社開発商品「ザクラメグミ」シリーズに加え、果実ゼリーの「琥珀糖」も順調に売り上げを伸ばしている。

 一昨年に開設した海外調達部では、マシュマロチョコが流行の兆しを見せていることから、いち早くベルギーから商品を調達した。今秋から国内に流通させる予定だ。

 PB商品も好調で、道産素材を用いた「ノースカラーズ」や「国産無添加」シリーズはコンビニでの取り扱いが拡大。さらに新千歳空港などの土産店での取り扱いも開始して、売上高は前年度より12億円増の36億円に急伸した。

 一方で、6月には株式取得による2社の完全子会社化を発表。これまで未開拓だったスイーツなどのチルド菓子を主力とするプレシア(本社・神奈川県)とヨネザワ製菓(本社・埼玉県)の取得により、新たな分野に進出する。同社のM&Aは37年ぶりで、事業拡大路線にさらに拍車がかかる。

「2社合わせて売上高は132億円で、国内4カ所に工場があります。相乗効果を発揮して、事業拡大の足がかりにしたい」と平社長。

シュークリーム、エクレアなどの洋菓子を製造する「ヨネザワ製菓」
平元彦社長