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生活協同組合 コープさっぽろ

大見英明理事長(右)と小林一夫苫小牧信用金庫理事長

〝つなぐ〟をキーワードにした社会貢献活動を展開

組合員数195万人以上、道内に108店舗を展開する「コープさっぽろ」。宅配システム「トドック」は45万人以上が利用し、道内135市町村を移動販売車「おまかせ便カケル」が駆けめぐる。

本業と並行して注目されるのが、社会貢献活動だ。社会貢献活動をまとめたWebサイト「COOPCYCLE」も開設。ミッションとして掲げる「人と人をつなぐ」「人と食をつなぐ」「人と未来をつなぐ」のカテゴリーに分類し、活動を紹介している。

18年には初めて出産する組合員に対し、ベビーケアアイテムやベビー服など、子育てに欠かせないものを詰め込んだ「ファーストチャイルドボックス」を贈る子育て支援をスタート。22年6月には累計3万人を突破した。これを道内の初産に照らし合わせると約半数が利用した計算になる。

買い物困難地域に住む人たちに向けて運行する移動販売車「おまかせ便カケル」は、10年に運行を開始。現在の車両数は95台で、約1万2000世帯が利用している。

この事業に賛同したのが「苫小牧信用金庫」。共同支援事業として同信金のATMを搭載した。外部の移動販売車にATMを搭載するのは全国初の試みとみられる。

23年は同生協の各種ポイント統合を進める。旅行やエネルギー関係、夕食宅配、葬儀など、関連会社も含めて連動してポイントが付与されるシステムの構築を急ぐ。

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「ファーストチャイルドボックス」には数多くの子育てアイテムを詰め込む