混とんとする立憲民主党代表選、若手から北海道11区・石川香織に待望論
先の衆院選で立憲民主党は、獲得議席数が96議席にとどまった。前回選挙の議席を下回った責任をとり、枝野幸男氏が代表を退く意向を示した。
枝野氏の引責辞任を受け、年内にも代表選挙がおこなわれる。現時点で泉健太政務調査会長、小川淳也国会対策副委員長、馬淵澄夫元国土交通相が、立候補に意欲を示しているとされる。
そのほか、大串博志党役員室長、玄葉光一郎元国家戦略担当大臣も立候補を検討しており、水面下での動きが活発化している。
そうした中、党内の若手議員を中心に北海道11区選出の石川香織氏を推す声が高まっている。
立民関係者は「ここ数日、複数の立民所属議員が石川さんの元を訪れ、『代表選に立候補できないのか』と接触を図っている」と明かす。
石川氏は1984年神奈川県横浜市生まれ。聖心女子大学文学部卒業後、日本BS放送に入社。2007年から13年までアナウンサーとして勤務した。夫は、11年に結婚した元衆院議員の石川知裕氏。
17年の衆院選に道11区から出馬し初当選。先の衆院選では自民党候補を破り、再選を果たした。
立民にはいくつかのグループが存在する。石川氏は党内最大グループ「サンクチュアリ」(26人)に所属。幹事に指名されている。
党内では“ポスト枝野”像として、「女性」「小選挙区当選者」「若手」がキーワードになっているという。
前出立民関係者は、次のように分析する。
「加えて『昔の名前で出ています』では、有権者の支持は得られない。党内を見渡しても、なかなか該当者が見当たらないのです。そういう意味で、石川さんが仮に代表になれば、立民は変わったという印象を持たれるのではないか。このくらい大胆なことをしなければ、来年の参院選は戦えない。石川さんに声がかかるということは、それだけ危機感があるということの現れだ」
代表選出馬のためには20人の推薦人が必要になる。この壁は高く、各陣営とも支持を広げるのに苦慮しそうだ。
再来週11月15日発売の財界さっぽろ2021年12月号では、石川氏を始め今回の衆院選にまつわる“半月後でも面白い話”を総ざらえしているので乞うご期待。