西野学園

創立60年を迎え学園価値向上を図る。国際化教育も推進
医療、福祉系人材の養成に特化した専門学校4校を運営する「西野学園」。幼稚園や放課後児童クラブなども運営している。
今年は創立60周年の節目。「学ぶことは生きること」をキャッチコピーに掲げ、周年ロゴも作成した。
さらに、チカホ壁面や「SAPPORO SNOW VISION」に広告を出稿したほか、ラッピングバスも走らせてアニバーサリーを大々的に告知。学園価値の向上を図った。
加えて9月20日には、運営する札幌医学技術福祉歯科専門学校で周年記念イベント「60(ロクマル)フェス」を開催する。当日は、e‐sports大会やスポンサーを務める3人制プロバスケットボールクラブ「FUz HOKKAIDO・EXE」を招いたバスケ体験会も予定。入学説明会や個別相談、職業体験なども行う。
前鼻英蔵理事長は「進路を考えている高校生はもちろん、近隣住民の方々や在校生、卒業生にも楽しんでもらえる内容です。イベントを通して当学園の歴史とビジョンを発信していきたい」と話す。
一方で、世界で活躍できる医療・福祉人材の育成に向けて目下注力しているのが国際化教育だ。
同校ではさまざまな取り組みを行っており、例えば2024年に提携した中国の「滄州医学高等専科学校」へは、臨床検査技師の講師として教員を派遣。さらに、学生の留学支援を目的に、同じ医療系人材を育成する台湾の「弘光科技大学」との短期留学制度も開始した。
また今夏、「札幌心療福祉専門学校」では労働力や担い手の不足、高齢化など1次産業が抱える課題解決に向けた国策「農福連携」の強化のため、農福連携先進国でもあるオランダへ視察団を派遣する。
「日本が海外から学ぶ立場にある。国際化教育をテコに、時代が求める高度な専門職種の養成をしていく」と前鼻理事長。

