ジーアイ産業

北海道の建物を足元から支える地盤改良のプロ集団
地盤改良工事、地盤調査の設計・施工を専門とする「ジーアイ産業」は、1998年の創業以来、北海道全域で数多くの建築物の基礎を支えてきた。木造住宅から鉄骨造倉庫、RCマンションまで、年間約150~200棟以上を手掛けており、持ち前の技術力と現場対応力で、着実に実績を積み重ねてきた。
同社の競合優位性のひとつが、独自に導入している柱状地盤改良「PI工法」だ。セメント系固化材を地中に撹拌・注入して杭を形成することで、地盤を補強するこの工法は、北海道特有の凍結深度や軟弱地盤といった課題にも高い適応性を持つ。短工期かつコストパフォーマンスに優れ、創業以来8000棟以上を施工。道内でこの工法に対応できる企業はわずか4社に限られる。
また、地盤調査分野では、スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)を自動化した調査機『ジオカルテⅢ・Ⅳ』を導入。これは、スクリューポイントを荷重により地中に貫入し、その抵抗力から地盤の強さや構造を測定する手法で、コンピューター制御による高精度かつ効率的な調査が可能。人為的な誤差を最小限に抑え、作業員一人でも調査が行えるなど、現場負担の軽減にも寄与している。
調査から設計、施工まで一貫して行えるワンストップ体制も強みだ。迅速な対応と顧客目線の提案を可能にし、顧客との信頼関係を構築している。
加えて、労働環境の改善にも積極的に取り組んでいる。未経験者の採用・育成や資格取得支援制度の整備。2024年度からは4週6休体制を導入し、将来的には完全週休2日制の実現を目指すなど、働きやすい環境づくりを推進している。今後はICT施工を導入して業務を効率化を実現し、社員の負担軽減を図る方針だ。
宇津井敬了社長は「地盤の品質は、建物の寿命と安全性を左右する。建物の根幹を支える地盤改良工事を通じて、建物の安全を守り、北海道のさらなる発展に陰から貢献していきたい」と話す。


