【総力特集】北海道と戦後80年(全42ページ)
今年は第2次世界大戦・太平洋戦争終結から丸80年の節目であることから、道内9都市に残る戦禍の爪痕や戦前・戦中を記憶する経済人重鎮の回顧などをまとめた総力特集。

軍需産業の知られざる拠点だった滝川市、もっとも甚大な空襲被害を受けた室蘭市など、道内各都市の空襲被害や戦争とのかかわりを調査。厳しい復興をけん引した戦後の政治家列伝や、冷戦後も一向に進まない北方領土返還の現状、さらにはビジュアル年表で紐解いた北海道内のできごとなど盛りだくさんだ。
今年は第2次世界大戦・太平洋戦争終結から丸80年の節目であることから、道内9都市に残る戦禍の爪痕や戦前・戦中を記憶する経済人重鎮の回顧などをまとめた総力特集。
軍需産業の知られざる拠点だった滝川市、もっとも甚大な空襲被害を受けた室蘭市など、道内各都市の空襲被害や戦争とのかかわりを調査。厳しい復興をけん引した戦後の政治家列伝や、冷戦後も一向に進まない北方領土返還の現状、さらにはビジュアル年表で紐解いた北海道内のできごとなど盛りだくさんだ。
大規模な森林伐採をともなう無許可・無届けの開発が行われた、としてマスコミが大々的に報じた倶知安町内の違法開発行為。開発を行った渦中の会社は札幌市内に本社を置くある企業で社長は中国人だ。この社長に対し、週刊文春を始め大手マスコミが接触を図ろうとしたものの、社長は雲隠れあるいは取材拒否の姿勢を貫いていた。だが本誌記者が今年7月、このオーナー社長へのインタビューに成功。どのような経緯で土地を仕入れ、数十億円という巨額の投資を行い、そしてまたなぜ無許可のまま森林伐採や工事を行ったのか――本誌がすべてを明らかにする。
浄土真宗「真宗大谷派」が創立し、1世紀以上にわたりその教えを実践する教育を行ってきた札幌大谷学園。だが一昨年春、その真宗大谷派から派遣されてきた学園理事2人が管理職教員ら常勤理事により“追放”されるという前代未聞の事態が起きた。その前段では管理職教員が理事長を“奪取”。宗門の北海道内組織を強引に離脱する事件も発生、ドロ沼の対立構図となっていた。
一昨年春、宗門派遣理事2人を原告、学園を被告とする地位確認訴訟が提起。1年半近くにわたり争われてきた訴訟の判決が今年7月末に下り、結果は宗門側の全面勝訴。追い込まれた学園側だが、実は水面下で別途進めている話があった。“大谷の名前を捨てる”ことにつながるその話を含めた今後を掘り下げる、本誌独走スクープ。
7月20日投開票の参議院議員選挙について、道内選挙区・候補の水面下での戦いを振り返る特集記事。定数3の北海道選挙区は12人が立候補し、自民党の高橋はるみ氏と立憲民主党の勝部賢志氏が支持基盤から当選に近い、との下馬評。残り1つのイスをかけて自民現職の岩本剛人氏に加えて参政党の田中義人氏、国民民主党の鈴木雅貴氏の新人2人が激しく競り合う展開となった。
本来なら現職議員として1期6年活動したアドバンテージがあるはずの岩本氏。だが知名度の広がりを欠く中、与党が効果的な物価高対策を打ち出せない一方、野党が社会保険料の控除額上限引き上げや消費税減税などを主張。終始押され気味の選挙戦となり、期日前や当日の出口調査でも引き離されるなど、絶体絶命の岩本氏だが、結果的には1ポイント未満の僅差で辛くも逃げ切り。薄氷の再選となった岩本氏とその陣営に何が起きていたのか。
一方、全国比例は前回3年前から大きく議席を減らした自民にスポット。道内関連の候補がひしめき合う空前の激戦となった中、50議席目、最後の当選者となった大ベテラン・鈴木宗男氏は投開票中に一度は落選、政界引退を表明したものの、早朝になり最後のイスに滑り込み。文字通り「奇跡の当選」となった鈴木氏は、悲願の復帰を果たした自民を「立て直す」として、選挙期間中は2万km以上を移動して遊説。それを支えた陣営スタッフの話から、鈴木氏の「最後の戦い」の裏側を紹介する。
札幌市における毎冬最大のイベント「さっぽろ雪まつり」。各国から訪れる多数のインバウンド客がもっとも楽しみにしているのが5基制作される大雪像。だが制作を担当する自衛隊が先ごろ、雪像制作の縮小を表明。本当に大雪像が減るとなれば一大事だが、そこで代わりに名乗りを挙げたのが北洋銀行だった。だが一説には何をどうするのか、まったく決まっていない中で引き受けたとの内部情報も。北洋内外から聞こえる期待と不安の声を集めた。