誠和工業
〝情熱の波及〟で人が集まり、定着する会社を目指す
建築、土木工事を主事業とする「誠和工業」。とび、土工会社として2006年に創業して以来、堅実に事業を拡大し、現在は公共工事から民間工事まで幅広く建設事業を手がけている。
この20年、海外進出や運送会社「GSK」の設立、建築元請けの事業化など、進化と変化で成長を続けてきた。社員数は60人を超え、売上高はグループで30億円に迫る勢いだ。
文入圭輔社長は「もちろん失敗もありますが、そこから学ぶこともたくさんあります。今後は〝衣・食・住〟に関わるビジネスにも挑戦したい。まだまだやりたいことがたくさんあります」と意気込む。
業容拡大と並行して進めてきたのが人材の育成と組織化であり、23年からは「SEIWAアカデミー」と銘打った独自の人材教育をスタート。若手社員の教育をはじめ、特に力を入れているのが中堅、幹部社員の底上げだ。
「4月にも若手の新戦力が加入するなど、これから当社は、どんどん人員を拡大していく予定です。当然ながら組織が大きくなれば、部署やチームをまとめるリーダーの役割も大きくなる。幹部社員には、人の上に立つにふさわしいマインドが必要であり、意識改革に取り組んでいます」と文入社長は語る。
また、トップとしてこれまで以上に社員と関わっていくという。日々の業務はもちろん、社員の誕生会の開催のほか、自社で雇用している元アルペンスキー日本代表選手の社員がコーチとなり、社員とその家族向けにスキー教室も開催するなど、社内イベントでも交流の機会を増やしている。
文入社長は「社員を増やしても、定着しなければ意味がありません。労働環境の整備や評価制度の導入、待遇面や福利厚生の充実にも取り組んでいますが、それだけでは不十分だと捉えています。やはり会社としての魅力、私を含め、上司、同僚の魅力がないと人は付いてきません。社内行事などを敬遠する若者が増えているようですが、積極的な社員との交流の中で仕事に対する〝情熱〟を伝え、管理職、一般社員へと波及させていきたい」と話す。
一方では、建設業界全体の底上げも必要だと訴える。
「自社の活動だけでは限界があります。同じ志を持つ同業者とともに、道内の建設業界を盛り上げられるような取り組みにも挑戦したい」と文入社長。