誠和工業

30周年に向けて始動。社員、家族との信頼関係を築く
建築、土木工事を主事業とする「誠和工業」。賃貸マンションや商業施設、教育施設、社員寮など民間工事を中心に大小さまざまな建築工事を受注している。
現在、元請けとして札幌市内で進めている企業の社屋建築では、日本製鉄が開発したハイブリッドパネル工法の「スーパーフレーム工法」を採用。スチールと各種構造面材を使用したパネルを組み合わせる独自の工法で、建築費高騰の中、コストの圧縮ができると問い合わせが増えている。
一方、今年は創業20年の節目。文入圭輔社長は「施主様や元請け様、協力会社、社員など当社に関わるすべての方々に感謝しています」と話す。記念行事として、6月27~30日にかけて社員とその家族約60人を帯同した社員旅行を開催した。大阪市内を観光したほか、有馬温泉に宿泊して日頃の労をねぎらった。
「建設業界の人手不足は顕著で、働き手は容易に転職が可能な時代になりました。私が起業した20年前とは別世界ですが、こうした時代だからこそ、人と人とのつながりを大切にしたい。社員や家族との交流を通じて、信頼関係を築く良い機会になりました」と文入社長。
近年は社員満足度の向上を図るため、評価制度の構築や人材教育部門「SEIWAアカデミー」の発足、女性社員の積極採用など、組織づくりを推進している。足元を固めるきっかけとなったのはコロナ禍だ。
「工事の中止や延期など、当社の業績が落ちた時期に、何かできることがないかと社内改革に取り組みました。現在は組織の若返りを図っていて、頑張っている若手社員を引き上げています」と文入社長。
8~9月には、ミャンマーから特定技能外国人として4人の若者を受け入れる予定もある。国籍や性別問わず〝若さ〟を成長の原動力に、30周年に向けて歩みを進める。


