アムテック
大型案件の受注や設備増強で安定成長
配管工事をメインに、冷暖房や給排水衛生設備工事など、年間で150㌧以上の配管を組み上げている「アムテック」。堅実な受注と人材育成で、近年は若年層からの人気も高まっている企業だ。
島田清光社長は「配管は建物に水や空気、ガスを送り届ける重要なインフラであり、社会生活を陰で支えています。景気の波に左右されにくく、社会に必要とされ続ける分野です。完成後は人の目には見えなくなる部分ですが、精度や安全性への責任は重い。その分、技術者としての誇りとやりがいが大きい仕事でもあります」と話す。
業績は右肩上がりを維持しており、大型物件も多く手掛けている。例えば、2023年から千歳市で続いていた大型設備工事は25年に完遂。工程管理や安全対策、協力会社との連携が厳しく求められる現場をやり遂げたことは、同社の総合力の高さの証左と言えよう。
現在も公共施設や商業施設、工場など、多くの案件が同時進行中だ。安定した仕事量を確保していることで、若手社員が豊富な実務経験を積み成長する機会も必然的に多くなる。子どもの成長を望む親にとっても安心材料と言えるだろう。
また、25年には自社工場を増設。敷地面積も従来の1・5倍に拡張した。これにともない、配管機器や溶融亜鉛メッキ製品を製造する「シーケー金属」(本社・富山県)製のパイプシェーバーを導入し、加工精度の向上と作業効率化を図るとともに、内製化を進めることで品質管理体制も強化。将来を見据えた設備投資も継続している。
一方、人材育成にも力を注ぐ。基礎から段階的に学べる教育体制を整備し、資格取得費用も支援。若手社員が全力で高みを目指せる環境が整備されている。
具体的には入社後、約1カ月間の研修からスタート。座学のほか、自社工場で配管加工の基本や部品製造などを覚える。研修後は先輩社員と実際に工事現場へ入り、指導を受けて技術と知識を学ぶが、この時期には並行して、現場作業で必須となる高所作業車の免許取得と玉掛け作業者の資格取得も目指す。
「定期的に資格取得の講習会を開催し、若手もベテランも働きながら学んでもらっています。努力や成果が評価や待遇に反映される仕組みを大切にしています」と島田社長。新入社員の定着率は98%という高水準を維持している。
安定した需要、着実な設備投資、高い定着率。将来性と育成力を兼ね備えた企業でありながら、経験を重ねるほど専門性が高まり、将来にわたり生かせる技術が身につくのが魅力だ。

工事部
田中 蒼也さん
入社後は、給与をいただきながら北海道管設備職業訓練協会が運営する訓練校へ通います。最初の3カ月は座学や配管の歴史、製図の作図方法など、基礎を学びます。次の6カ月間では、実際に現場へ出て実技の講習を受けます。最後の3カ月間で学科と実技の試験「技能照査」の合格を目指します。合格すると「技能士補」の資格が取得でき、さまざまな業務に携われます。