アムテック

スキルアップのサポートが充実。7年で一人前を目指す
「配管業を通して人々の生活、社会に欠かせないライフラインを作る事が我々の誇りです」とやりがいを話すのは「アムテック」の島田清光社長だ。
創業は2012年。配管工事をメーンに冷暖房や給排水衛生設備工事など、年間で150㌧以上の配管を組み上げている。
これまでに、札幌都心の複合施設「さっぽろ創世スクエア」や「北海道ボールパーク」の配管設備工事にも参画。直近では「ココノススキノ」の配管工事、「丸井今井札幌本店」の給水管の更新工事を実施している。
入社後は、約1カ月間の研修からスタート。業界に関する座学のほか、自社工場で配管加工の基本や部品製造などを覚えていく。「まずは基礎となる知識を身につけてもらいます」と島田社長。
研修後は先輩社員と一緒に実際に工事現場へ入る。先輩の指導を受けて技術と知識をしっかり学んでいくが、この段階から並行して、現場作業で必須となる高所作業車の免許取得と玉掛け作業者の資格取得も目指す。
島田社長は「3年を目処に国家資格である『配管技能士』の取得を目標に仕事をしてもらいます。まずは3級、もしくは2級からですね。1級の受験資格は、配管業界で7年以上従事することが条件となっています。7年を経過した時点で挑戦してもらいたい」と語る。
こうしたスキルアップのためのサポートは万全だ。定期的に資格取得の講習会を開催し、若手もベテランも働きながら学ぶことが可能。講習会や試験にかかる費用などは同社が負担するため、若手社員にとっては全力で高みを目指せる環境が整備されている。
好調な業績を受けて、近年は業容も拡大中だ。今年中には、新たに配管機器や溶融亜鉛メッキなどの製造を手掛けるシーケー金属(本社・富山県)社製の「パイプシェーバー」を導入予定で、製造体制も整えていく。また、今夏には自社工場の増設を行う。増設後の敷地面積は現在の1・5倍となる。
「現場では設計図面と寸法が異なる事態も発生します。高いスキルはもちろんですが、こうしたケースに臨機応変に対応できる人に成長してもらいたい」と島田社長。
工事部
田中 蒼也さん
まずは、給与をもらいながら北海道管設備職業訓練協会が運営する訓練校へ通うことになります。最初の3カ月は座学を中心に、配管の歴史や製図の作図方法など、基礎的なことを学んでいきます。次の6カ月間では、実際に現場へ出て実技の講習を受けていきます。最後の3カ月間で学科と実技の試験「技能照査」の合格を目指します。合格すると「技能士補」の資格が取得でき、さまざまな業務に携わることができます。

