金井建設工業
危険物施設建設で培った技術力で地域のエネルギーインフラを守る
昨年、創業70周年を迎えた「金井建設工業」は、商業施設や工場、社屋などの民間建築から学校、庁舎、市営住宅などの官庁工事まで手掛ける地場の総合建設会社だ。地域密着型の事業展開を強みに安定した経営基盤を築いてきた。
中でも同社の代名詞とも言えるのが、ガソリンスタンド建築だ。ガソリンスタンド建設を目的に創業した同社は、危険物を扱う施設特有の高度な専門知識と緻密な施工技術を蓄積し、新設・改修・解体まで一貫して対応できる体制を確立。実績は道内トップクラスだ。防火・防爆設計や漏えいに備えた排水処理システムなど厳格な基準を満たす高品質な技術力は、大手石油会社や関連機器メーカーからの信頼も厚く、他社を大きくリードしている。
昨年からは地下タンクの老朽化などで発生する土壌汚染対策にも本格的に乗り出した。調査から汚染土の撤去・処理まで担い、環境保全領域まで事業を拡大している。
「建設して終わりではなく、解体後の環境まで守ることが建設会社の責務だと考えています。GXの潮流の中、水素ステーションやEV急速充電所といった次世代インフラは新たな成長のステージです。地域のエネルギーインフラを支える企業として、積極的に挑戦していきたい」と長谷川文典社長。
持続的な成長の原動力となっているのが、長年注力してきた人材育成だ。同社は21人のうち12人が20代で、平均年齢は37歳と業界でも異例の若さだ。世代交代を見据えた計画的な採用と育成の成果が表れ、ベテランから中堅、若手へと技術と経験が受け継がれる好循環が生まれつつある。
長谷川社長は「大切なのは〝技術者である前に、一人の人間として成長すること〟です。研修制度の充実や待遇改善も進め、社員が成長でき将来に誇りを持てる会社にすることが私の使命。DXも導入し、若手の学びや効率化を促進して、100年企業を見据えた組織力の強化を図っていきます」と話す。