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くきつ

後列左から時計回りに草森ほのかさん、山仲啓雅社長、伊藤里菜さん、市川胡衣さん、鴨澤佐来さん

若手社員を積極登用し、〝くきつ女子〟が躍動

札幌市内を中心に、約6800世帯にガスを供給する地場プロパンガス会社の「くきつ」。
徹底した保安体制、全戸同一料金の明確な料金体系、暖房用途のガス料金を40%割り引く「ガス安君」などさまざまな取り組みで差別化を図ってきた。

安全で適正価格のガスを提供するため、そして高品質なサービスを提供するために知恵を絞り、さまざまな企業努力を重ねている。
メーター検針の遠隔化を実現させ、今後はweb明細なども開始する意向。〝先進的な地場プロパンガス会社〟として評判だ。

燃料販売に続く事業が賃貸不動産管理。ガス供給戸数とも連動するため、入居率はとりわけ重要。鍵を握るのは賃貸仲介の営業マンへの効率的なアプローチだ。

従来は自社ホームページと、賃貸仲介会社にFAXで空室情報を送る手法に頼っていたが、ここに山仲啓雅社長がメスを入れた。賃貸仲介会社の営業マンの閲覧率が高い「リアプロ仲介」と呼ばれるシステムを主軸に置き、募集プロジェクトを発足。リーダーには入社2年目の草森ほのかさんを抜擢した。
「中堅、ベテランになってくると、気づきが薄れてきます。若手社員の意見を取り入れにくくなり、新しいチャレンジに対しても消極的になりがちです。その中で私の新しいチャレンジに呼応し、前向きな姿勢を続けた若手社員をリーダーにしました」と山仲社長。

募集プロジェクトメンバーはSNSを活用してリアプロに誘導。賃貸仲介の営業マンに閲覧されやすい時間帯を分析し、物件の〝見せ方〟も変えた。結果として入居率は飛躍的に向上した。
「若い社員が発言できる環境づくりが必要。若手には役目を与え、中堅以上の社員は部下や後輩の意見に耳を傾けられる会社にしていきたい。今後も年齢やキャリアに関係なく、顧客本位の姿勢、アイデアを評価し、採用していく」と山仲社長。

現在、この入居率アップに取り組んでいるのは主に4人の女性社員。〝くきつ女子〟のアカウントでSNSから発信している。

草森さんは「社長が私の意見を取り入れてくれたことで新しい仕事ができ、自信にもつながりました。今度は私にも後輩ができます。同じ姿勢で新人を育てていきたい」と笑顔を見せる。

顧客応対用のアクリル板に書かれている文字やイラストも若手女性社員の自筆
「ガス安君」をラッピングしたバスが札幌市内を走っている