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宮坂建設工業

従来は落石等の回避が困難だったが(左)、ロックプロテクターがあれば安全に作業できる

ロックプロテクター開発で、トンネル工事の安全性向上

2022年に創業100周年を迎えた道東最大手のゼネコン。21年度道内ゼネコン受注高ランキングでは第6位。道内企業第3位で、もちろん道東企業としてはトップだ。21年度も土木、建築の両輪が堅調な業績を上げている。

得意とするトンネル工事では、切羽作業時の作業員保護機「ROCK PROTECTOR(ロックプロテクター)」を開発し、21年11月に実用新案登録を取得した。

アームの先端にある作業スペースは鋼管で組んだ格子状の箱型になっており、快適に作業できる空間を確保しつつ、2.8メートルの高さから570キロの岩が直撃しても問題がない強度を実現した。

ロックプロテクターはトンネル工事において懸念される、トンネル掘削の最先端で岩盤の剥離や落石の危険と隣り合わせとなる切羽作業における重大事故への備えとなる。

コロナ対策も同社の評価を押し上げた。道内企業の先陣を切って21年7月にコロナワクチンの職域接種を実施。続く同年8月、22年2月までに3回の接種を終えた。加えて、医療機関に貸し出すための陰圧テントや防護服、マスクや消毒液など、コロナ感染対策に投じた費用は約1億円に上る。

また、物価高を見越し、この4月には全社員260人を対象にした基本給6%のベースアップも実施。平均で月額1万8500円増となり、経済面からも社員の暮らしを守っている。

「防災企業」を掲げ、24時間防災体制を確立するほか、環境保全などの地域貢献活動に積極的なことでも知られる。

100周年を迎えた22年は、更別村国有林に7500本のトドマツの苗木の植樹を行い、23年度も7867本を植樹する。建設業としての役割を果たすべく、将来に向けた取り組みも実践している。

切羽作業における作業員の安全を確保する「ロックプロテクター」
22年2月に本社で実施した職域接種で1800人が3回目のワクチン接種を終えた
宮坂寿文社長も植樹に参加