宮坂建設工業

先進技術の活用。地域防災への取り組みが全国から注目
「宮坂建設工業」は、1922年の創業以来、北海道屈指の総合建設会社として土木・建築分野でインフラ整備に携わってきた。
今年3月に移転新築した「ホクレン十勝地区家畜市場」も同社が手掛けた。国内最大規模の家畜市場で、肉牛、乳牛の一大流通基地として十勝を全国に発信する役割を担う。2027年には「第13回全国和牛能力共進会北海道大会」の会場としても使用される。
先進技術も積極的に導入している。今年2月には同社などが開発したクラウド安全点検表「DSC(デジタルセーフチェック」の運用を始めた。国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)にも登録された建設現場での安全点検業務をデジタル化したもの。紙ベースの記録に比べ人的エラーのリスクを大幅に軽減し、より安全性と効率性を高めた。
「技術の革新を通じて、建設業全体の持続的な発展と労働環境の改善を目指していく」と同社。
また、人材育成に対する取り組みも積極的で、昨年11月には女性活躍推進法に基づき、厚生労働省から「えるぼし」認定を取得。女性活躍に関する状況が優良であると評価されたほか、12月には国土交通省からも「第3回建設人材育成優良企業表彰」を道内で唯一受賞した。総合部門と新設の若年者入職促進部門で優秀賞を獲得している。
さらに「防災の宮坂」とも称される同社は〝防災企業〟として24時間体制を確立。災害時には迅速な復旧活動のほか、本社に隣接する防災センター棟の備蓄品や資機材を用いて地域住民への支援を行う。
防災への啓蒙活動も大々的に行っている。今年は7月26日(土)に帯広で「第8回親子防災教室」、9月10日(水)には帯広、札幌の2会場で「第33回地域防災訓練」を開催する。
特に地域防災訓練は、地元住民や学生らも加わった大規模なもので、昨年は約5000人が参加。自衛隊や警察、消防など官民約50団体が協力した。
こうした取り組みは全国からも注目を集める。今年3月には国土交通省の「建設産業×広報事例集」で紹介されたほか、さらにNTT東日本グループが運営するWebメディア「Lumiarch(ルミアーチ)」でも取り上げられた。
