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宮坂建設工業

2021年に竣工した新社屋。中央の中庭でワクチン職域接種を行う予定

創業100周年を機に〝新創業〟
原点回帰でさらに飛躍

2020年度道内ゼネコン受注高ランキング第4位の「宮坂建設工業」。道内企業としては第3位。道東企業としては長らく首位の座を譲っていない。名実ともに北海道を代表する建設会社だ。

4月にはかねてより建設中の新社屋が竣工。敷地内には物見塔を備えた防災センター棟を建築した。「24時間防災体制」をさらに強化し、地域の防災拠点としての機能を有する。非常時には近隣住民と社員及びその家族を合わせた1300人が3日間、生活に支障をきたさない飲料水、食料、給排水設備、燃料、発電機まで備え、〝防災企業〟としての役割を担っている。

新型コロナのワクチン職域接種が広がる中、道内でいち早く取り組んだのも同社。社員とその家族、協力会社社員1200人が対象だ。加えて、医療用陰圧テントを6基購入して貸し出すなど、コロナ対策、そして社会貢献活動に一層、精を出している。

高い技術力は折り紙付きで、さまざまな表彰を受けている。6月には「令和3年度全国砂防関係工事施工管理技術研究発表会」にて、同社社員が優秀論文として表彰された。全国368件の応募に対して8件のみが選出された。道内で選ばれたのは同社だけだ。
砂防工事は、土石流や地すべりなどによる土砂災害を防ぐためのもので、今回の対象工事は室蘭開発建設部発注の「厚真川水系チケッペ川砂防堰堤えんてい外工事」。同地区では北海道胆振東部地震によって大規模な山崩れが発生。不安定土砂が堆積しており、この土砂災害を防ぐために、コンクリートの砂防堰堤を構築した。
リアルタイムで気象状況を把握し、クレーンカメラと運転席モニターを連動。ICTを活用して遠隔監視・臨場体制を構築するなど、同社の誇る先端技術が生かされている。

来年はいよいよ創業100周年を迎える。現状に慢心することなく節目の年を〝新創業〟と位置づけ、初心に立ち返り、さらなる社業の発展を誓う。視界良好だ。

宮坂寿文社長
写真奥の山で山崩れが発生。手前のコンクリート堰堤で土砂災害を防ぐ