新ブランド商品がICAを受賞。新たな顧客層の獲得図る
昨年、創業70周年を迎えた石屋製菓。「白い恋人」はロングセラーを続けており、土産菓子としての確固たる地位を築いている。「白い恋人」のほかにも、「美冬(みふゆ)」「TSUMUGI(つむぎ)」などヒット商品を連発。新たな看板商品へと成長させるため、これら既製品のブラッシュアップにも着手している。
9月1日には「美冬」から「3種のベリーとチーズ」が新発売。ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリーとレアチーズ仕立てのフィリングを、サクサクのパイでサンドし、ホワイトチョコレートでコーティング。酸味と甘さが響き合うミルフィーユ菓子に仕上がっている。
また、今年1月には新ブランド「ISHIYA CHOCOLATE」が誕生。その第1弾として発売されたのが「白い恋人」のチョコレートをベースに、厳選した北海道の素材を使った「恋するチョコレート」だ。〝シンプル&ナチュラル〟をコンセプトにつくった5種類のフレーバーを展開。その中の1つ「とうきび」が、ICAの「2017年ICA世界大会」の「チョコレートバー部門」で銀賞に輝いた。
ICAとは「International Chocolate Award」の略で、世界中の優れたチョコレートに贈られる賞。ノミネート自体のハードルも高く、同社のレベルの高さが改めて証明された。11月には、この「恋するチョコレート」から新商品が登場する予定だ。
こうした新ブランドの設立をはじめ、道外初の直営店「ISHIYA GINZA」の開業などは、〝ISHIYAブランド〟の知名度アップが狙い。
「道産の原料にこだわって、日常のギフト・手土産という需要拡大にも取り組みます」(石水創社長)と今後の成長戦略を新市場の開拓と位置づけ、引き続き新商品をリリースしていく。
なお、今年4月から「白い恋人パーク」をリニューアルしており、「チョコレートはしあわせの魔法」をテーマに19年6月にグランドオープンする計画だ。