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セーフティーステップ

足場業界大手として育成スキームの確立と技術を磨ける環境を整備

新卒は5年連続で退職者ゼロ。
独自育成スキームで業界を圧倒

 かつて中長期の課題であった人材の確保も今や喫緊の問題であり、成長の阻害どころか存続の危機にもなり兼ねない時代だ。

 こうした中、人気業種とは言えない建設業界で、新卒採用を増やし、しかも5年連続退職者ゼロを誇るのが「セーフティーステップ」。クサビ式足場の施工·レンタルを手掛け、年間施工実績は8000棟を超える道内足場業界のリーディングカンパニーだ。

 同社が足場職人の採用方針を即戦力の中途採用から180度転換したのが5年前。

 高木茂光社長は「まず、採用活動を内製化するため人材開発部を設置し、さらに独自の育成プログラム足場アカデミーを新設しました」と語り、石狩営業所内を改築し足場アカデミー専用の研修室まで設けたという。

 新卒者はここで足場に関する規則や技術、社会人としてマナーを学んでいく。同時に、足場の実技研修を繰り返し行い1年間を過ごすことになる。2年目からは、検定に合格した者から足場職人として現場に出て指導員帯同のもと、実技機会を増やしていく流れだ。

「人材への投資としては非常に大きいが、これまで述べ40人を採用し退職者はゼロです。採用や育成を行う側の経験値も上がり、良いサイクルに入っている」と高木社長は自信を見せる。

 こうした取り組みは、学校関係者からの評価も高く、企業説明会や職業見学でも希望者が多いという。

 一方で、企業としても新たなフェーズに突入している。2024年には同社を筆頭に、全国の足場施工会社9社が参画し「Jステップホールディングス」を設立した。

 協業グループらしく事業効率向上に取り組み、足場材や工事案件の融通、DX推進をはじめアカデミーのノウハウの〝横展開〟も視野に入る。

 そして上場準備も進行中だ。

「企業の価値向上が進めている施策の底力となります。若い足場職人たちが誇りをもって働ける企業にするのが使命だと考えています」と高木社長。

 

アカデミーでは実技(上)のほか座学も行う