社会医療法人 社団 カレス サッポロ カレス記念病院
よしだ・いずみ/1953年南富良野町生まれ。78年北海道大学卒業、同大学医学部循環器内科入局、93年札幌南逓信病院勤務、2002年北光記念病院勤務、24年北光記念病院院長、26年7月から現職。
症例に応じてさまざまな術式を駆使し高い治療実績
日本では約150万人の患者がいると推計される不整脈。心臓の電気信号の異常によって脈拍のリズムが乱れる状態の総称で、脈が速くなる「頻脈」、遅くなる「徐脈」、不規則になるタイプがある。
動悸や息切れ、めまい、失神などが主な症状で、脳梗塞や心不全のリスクを高める心房細動も含まれる。
この不整脈に対して、さまざまな術式を用いて対応しているのがカレス記念病院の吉田泉院長だ。
心房細動の根治治療であるカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)では、症例に合わせて高周波、冷凍、パルスフィールドアブレーションを使い分け、治療実績を高めている。
カテーテルアブレーションの治療実績は420例(25年度実績)となっている。
同院の循環器内科は、総勢16人のドクターが在籍。不整脈疾患のほか、虚血性心疾患や重症下肢虚血、心不全などの専門医が揃う。中でも重症下肢虚血治療の基幹病院として、道内各地の医療機関から数多くの紹介を受けているのも特筆に値する。EVT(血管内治療)の治療実績は339例(25年度実績)だ。
吉田院長が陣頭指揮を執る「カレス記念病院」は、北光記念病院と時計台記念病院を統合して25年4月に開業。社会医療法人社団カレスサッポロの中核を担う医療施設として14の診療科と総合健診センターを展開する。民間病院としては札幌都心部最大規模となる320の病床数を有し、全ての病床が差額ベッド代無しの完全個室となっている。
コンセプトは「発想と工夫が集約されたインテリジェントホスピタル」で、スーパーセル看護方式、医療用ロボット×AIなどの導入により医療のイノベーションモデルを構築。今春には、世界初の全身用マルチポジションCTを北海道で初めて導入した。
吉田院長は「従来の寝た姿勢だけでなく、立位・座位でのCT撮影も可能となり、これまで評価が難しかった病態の診断精度向上にもつながる。道民のみなさんの期待に応えられるよう、今後も診療体制の充実化を進めていく」と意欲的に語る。