ホクノー
需要を捉えた品揃えと独自の惣菜で〝インフラ型小売〟へ
札幌市厚別区を中心に、地域に密着したスーパーマーケットを展開する「ホクノー」。
創業70周年の節目を迎えた2025年度は、引き続き消費者の節約志向が強まるなか、価格転嫁を最小限に抑えて減収ながらも増益を確保した。
野地秀一社長は「お客様の〝懐事情〟を第一に考えつつ、利益を確保するために推進したのが『ニーズを捉えた商品展開』『地元農家の朝採れ野菜の拡販』『惣菜事業の強化』の3つです」と振り返る。
商品展開としては、水やお茶、油などの生活必需品を中心にPB商品の品揃えを拡充。一方、NB商品とのバランスを重視し、売り場全体で商品の魅力を最大限に伝える陳列戦略も実施した。25年は明星食品が実施するディスプレイコンテストで「大陳コースグランプリ」を受賞するなど、売場づくりの評価が高まった。
産直事業では、厚別区を中心とした地元農家との連携を強化し、朝採れ野菜をその日のうちに店頭へ並べる体制を確立。今夏以降は、とうきびやメロンなど品目を拡大する方針で、EC展開も含めた販路拡大を進めている。
惣菜部門も成長の柱となっており、個食ニーズに対応すべく商品開発を強化した。手作り総菜や揚げ物を日替わりで提供する売場構成も特徴で、価格とボリュームを両立した商品群が人気を集めている。
中でも「398円弁当」は不動の人気を誇り、カツ丼の売り上げは大きく伸長。このほか、22年から販売を開始した「ほぼ1㌔手作り弁当」シリーズの大容量弁当は、700円以下とコスパの高さがSNSでも注目され、若年層から支持を集めた。
「あくまでも当社は地元密着がモットーです。単なる食品スーパーではなく、食と健康から地域生活を支える〝インフラ型小売〟へと進化していく」と野地社長。