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成進

パネル式ユニットシステム吊り足場「トビスライド」の施工後。道内のとび・土工企業としては同社が先駆けて導入

トビスライドで施工体制を強化。新たな価値を生み出す

 建設現場において、工事の安全性や効率性を左右する足場工事と次の建設につなぐ解体工事は必要不可欠だ。

「成進」はこうした〝現場の基盤〟を担いながら、表に出ることの少ない存在として地域を支えている。足場架設と解体工事を主軸に、高度な技術が求められる現場で多くの実績を積み重ねてきた。全国で数多くの工事を手掛け、東京都港区虎ノ門の再開発プロジェクトの足場工事をはじめ、九州では半導体工場の新設工事にも参画した。

 現在も茨城県では鉄塔の解体と足場工事、鹿児島県では火力発電所の解体、福島県でも中学校の解体と足場工事が進むなど、全国各地で大型案件が進行中。近年は九州、中国エリアでの受注も拡大しており、事業領域を拡大している。

 さらなる受注の拡大を図り、3月から導入したのが次世代のパネル式ユニットシステム吊り足場「トビスライド」だ。道内のとび・土工企業としては、同社が先駆けとなる導入となった。

 従来のつり足場は、部材の組み上げに手間と時間を要し、作業者の熟練度によって品質に差が出やすい側面があった。これに対してトビスライドは、手すりや床材、支持部材などをあらかじめ規格化されたユニットとして構成し、現場ではこれらを順に連結していく方式を採用。部材ごとの寸法や接続方法を統一することで、施工および工程の均一化を実現している。

 さらに高所作業における安全性向上に寄与。足場の安定性が高まり、作業時の事故防止につながるほか、ユニット化された部材は使う順番や置き場所が決まっているため、現場では資材が散らかりにくい。これにより、通路や作業スペースも確保しやすくなり、作業員の接触のリスクを抑制でき、現場全体の作業効率と安全性向上につながる。 

 中里友宣社長は「見た目にも整然とした足場が構築されることで、周辺環境への配慮や現場の印象向上にもつながるのではないでしょうか」と話す。

 この次世代足場の導入により、これまで以上に大型かつ高難度の案件への対応力が強化された。現在は、日高町や札幌市内での大規模工事で導入が検討されている。今後はトビスライドのメーカーである「三共」(本社・大阪府)と連携し、道内での普及拡大にも取り組む方針だ。

「トビスライドの強みを生かして、さらなる現場対応力の向上を図ります。従来工法にとらわれない新たな足場施工の提案は、受注領域の拡大にもつながる可能性を秘めている。足場と解体の分野に価値を付加しながら、インフラを支える存在として社会に貢献します」と中里社長。

中里友宣社長