北海道ロードメンテナンスが1車線後方積み込み型ロータリー車のデモンストレーションを実施
3月13日、札幌中心部で「1車線後方積み込み型ロータリー車」のデモンストレーションが実施された。北海道ロードメンテナンス(本社・札幌市)が昨年導入した新型のロータリー車で、札幌市の雪対策室事業課や中央土木センターなど、多くの関係者が見学に訪れた。
「北海道ロードメンテナンス」は道内最大手の道路維持管理企業として、札幌市中心部の基幹道路など各所の除排雪を担っている。
米野孝之社長は「労働人口の減少や働き方改革など、除排雪業界も時代の変化に対応しなければならない。『1車線後方積み込み型ロータリー車(HTR308L)』が、これまでの慣例を見直すきっかけになることを期待しています」と話す。
通常、基幹道路の排雪作業はロータリー車の側方にダンプを並走させ、荷台に向けて雪を飛ばす方式。つまり2車線を使う事となり、交通渋滞が発生しやすいため交通量が少ない夜間に実施される。この夜間作業が働き手の負担となっていることを踏まえ、昨年11月に1車線後方積み込み型ロータリー車を導入した。
車体後方に伸びたベルトコンベア部分に雪を落とし、ロータリー車の真後ろを追走するダンプまで流して積み込むことができる。1車線の規制で済むことから、日中の除排雪作業が可能となる。
実用化への第一歩として今回、札幌市の雪対策室や中央土木センターの職員などを招き、通称「北4条通り」でデモンストレーションを実施。道路脇の雪を後方のダンプに積み込む作業を公開した。作業スピードの遅さが実用化の懸念材料となっていたが、エンジンの馬力をアップするなど対策を講じ、関係者にアピールした。
米野社長は「将来の担い手を確保するためにも、夜間排雪というこれまでの常識を覆したい」と意気込む。
また、除排雪体制の抜本的な見直しも訴える。
「札幌市内でもエリアによって雪の降り方は大きく異なります。各エリアに応じた除排雪体制を検討すべきです。また、夜間の除雪のみでは朝方の降雪に対応できていないという現実もあります。市の雪対策の予算は限られますから、日中作業と夜間作業を組み合わせた新たな除排雪体制の構築が必要だと考えており、当社としても協力は惜しみません。札幌市とともに、市民に寄り添った除排雪サービスの提供に向けて準備を進めていきたい」と米野社長は話す。
説明する米野孝之社長(左)