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小鍛冶組

今年度は4人が入社した

スポーツを通じた地域貢献に取り組む建設会社

 AIの普及でも消滅せず安定して成長していく業種といわれるのが建設業。中でも札幌市内の再開発や大規模建設工事で確かな存在感を示しているのが「小鍛冶組」だ。基礎工事や躯体工事(建物の骨組み)の道内最大手で、その卓越した技術力は取引先から厚い信頼を獲得している。

 2016年以降は新卒採用を継続しており、26年度は高卒3人、大卒1人が入社。4月1日時点の社員数は162人に達した。計画的な採用と育成で、組織の若返りと技術継承を進めている。

 採用後は現場代理人をはじめ、重機のオペレーターやダンプトラックのドライバーなど、適性に応じた多様なキャリアを用意しているのも特徴。近年は女性社員の採用も増やしている。おおむね2~3年で独り立ちできるように指導、育成する。地元を離れて生活する社員には寮も用意される。

 人材育成の中核を担うのが、独自のOJT教育プログラム「KOKAJIアカデミー」だ。建設業界では早期の現場配属が一般的だが、同社では社会人マナーから専門用語の理解までを座学で丁寧に指導。本社敷地を活用した実践研修も組み合わせ、未経験者でも段階的にスキルが習得できる体制を整えている。

 26年1月から若手向け研修を毎月実施。加えて外部研修も積極的に導入し、世代や役職に応じた教育体制を強化している。

 また、小鍛冶洋介社長が北海高校野球部OBであることから、福利厚生の一環で軟式野球部やサッカー部を運営。仕事と趣味を両立できる環境となっている。

 加えて北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドで冠協賛試合「小鍛冶組DAY」を継続的に開催。新入社員は始球式を務めることができる。今年は2試合を予定しており、地元の中学生チームの無料招待も計画する。

 さらに、元プロ野球選手の斎藤佑樹氏が開設した少年野球専用球場「はらっぱスタジアム」(長沼町)での冠協賛試合も開催する予定だ。

 社会貢献活動にも力を入れている。25年にはレバンガ北海道と連携し、市内中学校へバスケットボールを寄贈するなど、地域スポーツの裾野拡大にも寄与するほか、盲導犬協会や保護犬団体への支援にも取り組む優良企業としても知られる。

 小鍛冶社長は「弊社は、事業を通じて地域社会に貢献することを信条としています。新たに加わった若い力を生かしながら、建設業界を支える企業として、さらなる成長を目指していきたい」と語る。


施工本部
機械部機械課
熊野 雄斗さん

高校野球で3年の夏の大会で初戦敗退し不完全燃焼だったところ小鍛冶組を紹介されました。社会人でも野球を続けられるところに魅力に感じました。仕事は未経験なので不安もありましたが、教育体制も充実しており、会社訪問で実際に建設現場を見たことで今では「自分も重機を操縦したい」と思うようになっています。仕事をいち早く覚えて活躍できるようになりたい。

重機のオペレーターとしても勤務できる