アスク工業
一貫体制で建築コストを圧縮。無人ホテルの供給も開始
病院やオフィスビルなど多様な建築で培ったノウハウを生かし、時代の変化を捉えた提案力で存在感を高めているのが総合建築会社「アスク工業」だ。
賃貸経営では土地や建築資材の高騰に加え、金利上昇も重なり、新規投資のハードルは年々高まっているが、こうした逆風の中でも着実に施工棟数を伸ばしている。賃貸マンションの累計施工実績は約900棟と、道内屈指の実績を誇る。
長岡英二社長は「長年取り引きのあるオーナー様からは、建て替えや資産の入れ替えといった相談が増えています。顧客は道内で土地を保有する資産家や富裕層に加え、首都圏にも広がっており、首都圏に比べ札幌の利回りの良さに対する評価がまだまだ高いことを実感します」と話す。
多くのオーナーから支持される要因は少数精鋭による一貫体制にある。企画から施工、管理までを自社グループで完結することでコストを抑えつつ、スピーディーな対応を実現している。
加えて、退去が少ないファミリー層向けの高層RC賃貸マンションを得意としているため、長期の安定経営が可能。次世代への承継も見据えたサポートも提案できる。
近年はラピダス効果に沸く千歳市など札幌市外からの引き合いも相次ぐ。中でも、北海道日本ハムファイターズの二軍移転候補先としても注目を集める江別市で賃貸マンションの開発を進めている。JR江別駅前で5月に完成を予定する。
「地域のランドマークとなる建物を目指した。利便性の高い設備と間取りに加え、駐車場も確保し、単身からファミリーまで幅広い層に対応できる仕様にしている」と長岡社長。
さらに、新たな収益モデルとして無人ホテルの企画にも着手。インバウンド需要の取り込みを見据える。
長岡社長は「主なターゲットは東南アジアからの旅行客です。大人数での滞在を想定し、広めの専有面積に家具・家電を備えている。民泊と異なり通年稼働が可能なため、初期投資は必要だが回収も早い。オーナーの収益最大化に寄与したい」と語る。