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アスク工業

RC造の大型物件を多数企画

ハイグレードな仕様でファミリー層から高入居率を獲得

 長期保有を求める首都圏のオーナー層から絶大な支持を集める「アスク工業」。総合建築業として30年以上にわたり、札幌市内を中心にマンションやオフィスビル、病院、倉庫などの建築・施工を担っており、近年はホテル開発やクリニックなども手掛けている。

 賃貸経営においては万全の長期サポート体制を構築している。自社グループ一貫で「スマート・トゥモローマンション」と称するトータルサービスを提供。企画、施工から管理までを担う。入居者募集や家賃回収はもちろん、子や孫世代への承継も見据え、リフォームやリノベーションの提案なども積極的に行っており、将来にわたる資産価値の維持と向上を実現してくれる。

 これにより、賃貸物件の累計施工棟数は800棟(他社からの受託を含む)を超え、道内トップクラスを誇る。

 中でも同社が得意とするのがRC造の賃貸物件。デザイン性に優れるほか、オーナーにとっては資産価値が高く、減価償却期間が長いなどメリットは大きい。安定した利益を生み出せるため長期保有に最適といえる。

 長岡英二社長は「当社の物件は退去が少ないファミリー層向けが中心です。ハイグレードで主婦や子育て世代が好む快適性や機能性に優れた設備・仕様を積極的に導入しているのが特徴です」と説明する。

 土地は駅から徒歩5分圏内を軸に、さまざまな物件を検討する。例えばペット入居可や防音室の設置、ロードヒーティングの敷設、降雨・降雪時の駐車の快適性も確保できるピロティ形式の導入、災害リスクにも対応する太陽光発電設備なども考慮する。

 長岡社長は「建築コストが高くなる懸念がありますが、少数精鋭かつ自社一貫を生かした迅速な企画・施工で、銀行の融資担当者も驚くほどのコストダウンを実現しています」と自信を見せる。

 これにより、引き渡しまでの期間も短縮。今年度は建築確認の手続きが変更になったことで、確認証交付までに遅れが出る例が増えている中、すでに過去最高の40棟以上を施工している。

「ファミリー層向け物件に加えて、単身者向け物件や事務所に賃貸住居を併設した事業用物件も企画しています。今年はJR江別駅前などにも供給しています。トレンドを押さえた仕様で競合物件と差別化できた」と長岡社長。

高いデザイン性も魅力
ファミリー層が好む外観に仕上げた
JR江別駅前に建築中の賃貸物件
医療モールなども手掛けた