ほっかいどうデータベース

長山食糧工業

ローソン札幌アピア店は道内一位の売上

明治43年創業。5代目社長が挑む「働き方改革」が企業成長の源泉

 JR札幌駅から地下鉄南北線へ向かう構内、利用客の多さが目立つコンビニ「ローソン札幌アピア店」を運営する。

「同店は、道内のローソンで一番の売り上げで、客数は通常店舗の4倍近くあります」と語るのは杉本史郎社長。

「亀甲(キッコー)」マークの企業ロゴが特徴的な長山食糧工業は、1910年(明治43)年にみそ、しょうゆ製造販売事業として創業。後に漬物製造販売業へ移行し、94年からフランチャイズ事業に転換していった。

 杉本社長は、元々は北洋銀行に勤務していたが、先代社長の娘婿として自ら事業承継を申し出て2021年に5代目社長となった。

 就任後、メインバンク支援の下、中小企業活性化協議会の枠組みで経営改善計画を策定。マルチフランチャイジーとして様々な業態を展開していた経営方針を見直し「ローソン」「バーガーキング」「ミスタードーナツ」の3業態に集中し、現在は道内11店舗を運営。これにより、19年12月期に約26億円だった売上高が、25年12月期には約31億円まで増加、経営再建に成功している。

 こうした成長の背景には、杉本社長の積極的な「働き方改革」の取り組みがあった。

「過重労働したところで、業績が上がるとは限らない。経営基盤強化のために、人材の育成と労働環境を整えることを最優先しました」と杉本社長。1分単位の勤怠管理や変形労働制を採用し、残業時間を平均15時間程度まで削減。さらにリフレッシュ休暇や男性社員も対象にした育休制度の導入、パートの積極的な正社員登用も行った。

 これらの取り組みにより、離職率が激減。従業員数は340人まで増加した。24年には、札幌市の「ワーク・ライフ・バランスplus企業」や、「LGBTフレンドリー企業」の認証も受けている。安定した雇用を生み出し、成長意欲のある優秀な人材を確保・育成していくことが同社の成長の源泉となっている。

「札幌で創業し100年を超える社歴を持つ企業として、地域に雇用を生み出し、社会に役立てるよう成長していきたい」と杉本社長。

ミスタードーナツイオン札幌西町ショップ
バーガーキング新さっぽろサンピアザ店
杉本史郎社長
いきいきと働く若手スタッフ