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ダイワ整備機工

ユニックの荷重検査中。トラックの全塗装も同社で請け負った

ユニック、搬送など〝働く車〟の車検・整備に定評

 保有する車両の車検や整備はディーラー任せの企業が多いだろう。ところがディーラーも予約が詰まっており、希望日に入庫することが難しくなっている。

 自家用車なら代車があれば問題はないが、業務で使用する〝働く車〟にとっては、売り上げ減にもつながる死活問題だ。

 そこで重用されているのが〝専業〟と呼ばれる自動車整備会社。「ダイワ整備機工」は北海道運輸局長が指定する「指定工場」として、乗用車などの小型車両からトラック、ダンプ、バスなどの大型車両、さらには除雪機や建機、クレーン車まで幅広く請け負う。ディーラーよりも安く、早く、品質も遜色ないことで信頼を獲得してきた。

 札幌本社のほか恵庭工場(恵庭市戸磯573‐22☎0123・32・3333)もあり、千歳方面からの整備依頼も相次ぐ。創業から44年、35人の整備員が2拠点で年間計1万台の車検・整備を手掛けている。

 建設、物流業界などで重宝される「ユニック車」も得意分野のひとつ。重量物をクレーンでつり上げ、そのまま荷台に載せて運搬できるユニック車は、一般のトラックと同じように走行可能で小回りもきくため、さまざまな業界で使われている。正式名称は「車両積載型トラッククレーン」だが、先発メーカーの古河ユニックが商標登録する「ユニック」が愛称として広く浸透している。

 同社は、この古河ユニックの指定サービス工場でもある。ユニックには年に1回、自動車の車検に相当する自主検査が義務付けられており、構造部分やワイヤー、安全装置、荷重試験など数多くの項目をチェックし、クレーンの安全を担保している。

「当社も全ての整備依頼に対応できていないのが現状。年次点検のみのご依頼を受けるのは難しく、車両部分のトラックの車検と合わせての入庫をお願いしています」と八木沢考司社長。トラックの整備はメーカーや大きさを問わず対応。車両部分からクレーン部分まですべてを任せられる。

 また、自動車が動かなくなった際や納車・陸送時に必要とされる「車両運搬車」にも対応している。こちらも特殊車両のため、受け入れ可能な自動車整備工場は限られるが、さまざまな業界の〝働く車〟を支える同社なら安心して一任できる。

 

八木沢考司社長
搬送車のスライド部修理など難易度の高い整備もお手のもの