ダイワ整備機工

予備整備で大型車両を長寿命化。整備士育成にも全力
人件費、原材料費の高騰など企業経営にかかわるコストは増大する一方。中でも物流業界はその傾向が顕著だ。エネルギーコスト上昇の逆風を真正面から受け、トラックやダンプの車両価格も新車なら数千万円、中古でも1000万円前後と高止まりしている。
この物流業界に向け、車両の長寿命化を提案していのが「ダイワ整備機工」だ。
「トラック、ダンプ、バスなどの大型車両はしっかりと予防整備を行えばかなりの距離を走ることができます」と八木沢考司社長。車両を長く使い続けることこそが、最大のコスト削減につながるという。
低年式車は車検費用が高額になりがちだが、これもある程度は防げる。オイルやフィルターを距離に応じてしっかりと交換し、車検時には黒色のシャシ塗装をすることでサビを防ぐ。また、劣化するゴム類は2年に一度交換するなど、細かな予防整備の継続でエンジンや足回り、フレームの傷みが抑えられるため、車検費用の高額化を避けられるというわけだ。
慢性的な整備士不足を背景に、ディーラーや整備工場に「受け入れを断られた」「2カ月待ちと言われた」という状況が続く中、同社は即日~1週間で車両を受け入れている。売り手市場の中でも定期的に整備士を採用できているからだ。
同業他社の多くが経験者を採用する中、未経験者を育成し、資格を取らせることに採用の主軸を置く。業界では稀有な完全週休二日制、企業型DCの導入などで差別化を図ってきた。今年は4月から新卒、中途あわせて6人が入社。女性の未経験者も採用するなど独自色を強めている。
「安易に経験者に頼るのではなく、一から育て、愛社精神を持つ整備士を増やしたい。これが遠回りに見えて近道だと確信しています」と八木沢社長。
大型車のほとんどは〝稼ぐ車〟。だからこそ品質とスピードにこだわり、間違いのない整備を施した上で1日でも早く車両を戻すことを目指す。元々、整備料金の安さにも定評がある同社。品質、スピード、料金の三拍子がそろった自動車整備会社だ。



