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電材重機

4月1日に新卒3人、中途5人が入社

積極採用中のクレーンリース大手。地域貢献にも注力

 電材重機は、クレーンリースの国内大手「DENZAI」グループの中核企業。創業地の室蘭市への地域貢献活動に注力することでも知られており「DENZAI環境科学館」のネーミングライツを取得しているほか、今年9月6日には上村正人社長が実行委員長を務める大規模イベント「室蘭満天花火大会」を初開催する予定。地元での存在感を増している。

 本業は発電所やダム、製鉄所、橋梁など大型クレーンが必要となる工事で、近年は札幌市内の再開発や北海道新幹線の高架工事、千歳のラピダス建設などにも携わる。

 特に風力発電所では、タワーやブレードなどの輸送から据え付けまで自社一貫で行う。長大で重量があるため国内では担える企業は希少。需要の拡大が見込まれる洋上風力発電所の建設でもそのノウハウを生かす。

 そのため350台の自走式クレーンのほか、国内では同社にしかない2500㌧級のクローラー式クレーンや世界最大の18輪タイヤクレーンを所有する。

 採用では未経験者を積極的に雇用している。室蘭市のほか札幌市にも拠点があるため若者にも人気。2025年4月1日には8人が入社し、このうち3人が新卒だ。クレーンのオペレーターのほか営業や管理、整備として勤務する。

 ワークライフバランスにも配慮。25年度からは業界トップクラスの休日数を確保して休みやすい環境を整備している。

 教育は、特に座学を重視する。研修で安全意識を高めるほか、社会人としての知識も学ぶ。中でも珍しい講義がマネーセミナーで、銀行の支店長を外部講師として招き、金融リテラシーの向上も図っている。

 さらに、未経験でクレーンのオペレーターを希望する場合は、資格取得支援制度が利用できる。大型特殊やクレーン運転士、けん引などの免許取得費用を一定期間同社での勤務を条件に全額補助してくれる。

 また、重機の操縦マニュアルなどの動画を作成しスマートフォンでいつでも見られる環境も整えている。


重機管理部油圧管理課
下山 輝誠さん

地元の工業高校で建築を学んでいました。バスケットボールの経験もあり、体力にも自信があったので、自分の強みを生かせる企業を探していました。電材重機は室蘭市で知名度が高く、小さい頃からなじみがあったことと、高校の教諭から「優良な企業」との薦めもあったので入社を決めました。今後はクレーンなどの大型重機を操縦する部署で勤務します。同期が3人いるのですが切磋琢磨しながら、早く一人前の仕事ができるように頑張りたい。

研修体制が充実している
国内では希少な重機を保有