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主力のBPO事業が好調継続。期末配当は3期連続の増配
給与計算業務や年末調整業務、住民税徴収額更新などの人事業務のアウトソーサー。〝バックヤード業務のソリューションプロバイダー〟として付加価値の高いサービスを提供しており、全国規模でクライアントを抱えている。
2025年3月期の決算は、売上高が21億2100万円(前年同期比1・6%減)、営業利益が4600万円(同72・8%減)、当期純利益が4300万円(同66・1%減)。期末配当は1円増配の13円で、増配は3期連続となった。
主力のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業は、新規顧客獲得などで給与計算BPOが増加。セグメント別売上高は同2・8%増の21億1059万円となった。
ただし、人材確保に向けた賃上げや業務拡大に向けた新規オフィス取得などが利益を押し下げた。
一方、ソフトウエア開発を手掛けるその他事業は、自社サービス強化のためのソフトウエア開発に集中し、外部顧客への売上高が減少した。
しかし、人件費の増大や効率化・省力化、BCP(事業継続計画)の重要性の高まりでアウトソーシングへのニーズは引き続き高い。こうした状況下で業務委託のクラウドサービス「BPaaS」の積極提案や買収した上海子会社などによる事業拡大により受注が増加するとして、次期は売上高23億1300万円、営業利益1億5000万円、当期純利益1億1600万円の大幅な増収増益を見込む。

