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石屋製菓

6月で開店1周年を迎える「22%MARKET」

〝しあわせの連鎖〟を図り、従業員の幸福度を追求する

言わずと知れた北海道の土産菓子「白い恋人」でおなじみの「石屋製菓」。

定番商品として揺らぐことのない強力なブランド力を持つからこそ、土産菓子メーカーからの進化を図っている。

その一環として、地元客とのタッチポイントを拡大させている。昨年6月には、札幌大通西4ビル(札幌市中央区大通西4丁目6-1)に「22%MARKET」をオープンさせた。会社員や買い物客などの利用を見込み、カフェとグロッサリーショップ、ベイクショップを併設した新業態として話題を集めている。〝ISHIYA〟ならではの趣向を凝らしたスイーツやパンなどをそろえ、利用客から好評を得ている。

5月上旬には同社初となる札幌市外での直営店もオープン予定。新たなチャレンジで〝地元ファン〟を増やしていく方針だ。

また、従業員満足度の向上も同社が掲げる大きなテーマであり、身体的、精神的、社会的に良好な状態を幸福度と位置づけた概念「ウェルビーイング」を推進。その一環として、今年3月には経済産業省の「健康経営優良法人2023(中小規模法人部門)」にも認定された。

石水創社長は「ISHIYAグループの企業理念である『しあわせをつくるお菓子』を実践するためには、従業員が心身ともに健康である必要があります。会社と従業員が一丸となり、健康的に働ける環境づくりに取り組んでいます」と話す。

SDGs達成に向けた取り組みも従業員のエンゲージメントを高めている。2020年からはステークホルダーに向けて、各種CSR活動の実施報告や方向性を取りまとめた「ISHIYA CSRコミュニケーションブック」を毎年発行するなど、積極的に情報を発信している。3冊目となる今回の大テーマは従業員の多様性について。性別や国籍、障がいの有無など分け隔てなく、あらゆる立場の従業員一人ひとりが活躍できるフィールドを整備していくと記されている。

菓子の製造や販売はもちろん、商品開発、販売企画、広報、人事、さらには「白い恋人パーク」の整備など、同社の経営はすべて〝人〟で成り立っている。改めて「企業は人なり」に立ち返り、従業員から消費者へ〝しあわせ〟を〝連鎖〟させていく。

札幌大通西4ビル
「健康経営優良法人2023(中小規模法人部門)」に認定