【今月号特選記事】メディアはなぜかスルーする「札幌つなぐ横丁」のずさんなコロナ対策【1月12日再開】

 2020年12月4日に開業した飲食店街「札幌つなぐ横丁」(JR札幌駅高架下WEST6ビル2階)で、新型コロナウイルスのクラスター感染が発生した。

 開業直後の施設内の様子を映した動画によれば、当時、施設内が客でごった返していた様子がわかる。

 施設内には、屋台風の飲食テナント15店が軒を連ねる。運営は長野県松本市で同様の施設を運営する「つなぐ」がおこなっている。

札幌つなぐ横丁の入口(札幌市北区北6条西6丁目 JR札幌駅西口高架下) ©財界さっぽろ

 コロナ禍の開業ということもあり、同社の担当者によれば以下の感染防止対策をおこなっていた。

「店舗での検温・手首にベルト着用」「手指消毒(出入口・各店舗)」「お客さまの体温チェック」「つなぐ横丁スタッフの勤務前検温・体調管理・管理表への記入」「5分に1回の換気」「パーティションの設置」「席の間引き」「スタッフのマスク着用」「加湿器の噴霧・お客さまの会話時の口にうちわを当ててもらう」「全館の抗菌コート」――など。

 だが前出の動画を見る限り、十分な感染防止対策に取り組んでいたとは言い難い。

 案の定、各店舗の従業員間でクラスターが発生。開業からわずか6日後の12月10日には臨時休業に追い込まれてしまった。

 プレオープニングイベント(12月1日、2日)の出席者も含めた開業から9日までの来場者計150人に対し、道庁は「濃厚接触者」札幌市は「濃厚接触者になる可能性がある」とした。

 なお、同施設の運営会社は1月12日から営業を再開。下記の通り、感染防止対策を強化している。

新たな感染防止対策についての案内(札幌つなぐ横丁公式Facebookより) ©財界さっぽろ

 財界さっぽろ2月号では、動画をもとに開業直後の札幌つなぐ横丁の様子をさらに詳報。その上で、感染防止対策のずさんさを報じるメディアがほとんどなかったことについてもその理由を探った。

 財界さっぽろ2月号は道内書店・コンビニエンスストアのほか、以下の当社公式通販サイトなどからも購入可能だ。

→Webでの購入はコチラ

→デジタル版の購入はコチラ