【次号予告】財界さっぽろ新年特大号で吉川貴盛元農水相の“鶏卵収賄”疑惑を緊急特集!

吉川貴盛氏 ©財界さっぽろ

 12月1日夜、北海道2区選出の自民党衆院議員で元農水大臣の吉川貴盛氏に、収賄疑惑が浮上した。広島県の企業から、農水大臣時代に現金を受け取り、その見返りに便宜を図った疑惑が持ち上がっている。

 これまでの報道によれば、吉川氏は農水大臣就任後の2018~19年、広島県の鶏卵生産大手「アキタフーズ」元会長から複数回にわたり現金を授受。元会長はその見返りとして、家畜飼育時のストレスを減らす「アニマルウェルフェア」の国際基準について、業界に負担が少なくなるよう要望した。鶏卵の価格下落時に損失を補填する「鶏卵生産者経営安定対策事業」を巡っても便宜を図るよう依頼した、とされる。

 吉川氏がカネを受け取ったのが事実であれば、当時の政治資金収支報告書に記載はなく、政治資金規正法違反に抵触。さらに大臣という自らの立場を利用して便宜を図ったのであれば、あっせん利得処罰法、または刑法のあっせん収賄の罪に問われる。

菅義偉首相(写真右、当時官房長官)と当選同期で懇意にする吉川氏(2016年10月16日、札幌市内のホテルにて) ©財界さっぽろ

「まさに寝耳に水の話。新聞を見て初めて知り、驚いた」と、吉川氏の地元・道2区(札幌市北区・東区)内の政界関係者が語るように、疑惑の舞台は永田町で繰り広げられていた。本誌編集部は先週来、水面下で捜査をおこなう東京地検特捜部や関係者の動きをキャッチ。鋭意取材中だ。

 12月14日発売の財界さっぽろ2021年新年特大号では、事件の舞台裏を詳報するほか、道議会議員時代を含め、落選、浪人経験のある苦労人としての吉川氏の半生を解説。都市部を選挙区としながら「農水族」議員である背景や選挙区情勢、関与が取りざたされた補助金詐欺事件疑惑や、党道連会長を務める吉川氏の身の振り方や道連人事の行方など、本誌編集部総力取材による緊急特集を掲載する。

 月刊財界さっぽろ2021年新年特大号は12月14日発売。道内書店・コンビニエンスストアのほか、以下の当社公式通販サイトなどからお買い求めください。

→Webでの購入はコチラ