理美容事業を中核に、多角的な事業を展開
将軍ジャパンは1996年に江別市に設立。理容師の経験を持つ杉本法好氏(現会長兼COO)が翌年に江別市大麻で「理容のディスカウント」第1号店をオープンさせたのが始まり。
当時まだ残る「どの店も同じ料金、同じ定休日」という理容組合の古くからの横並び体質に危機感を抱き、従来の常識を打ち破る30分で1800円という「料金半分、時間半分」の戦略を打ち出して、業界をあっと言わせた。
その後、時代のニーズに乗って店舗数も拡大。現在では道内外合わせて209店(5月1日現在)、売り上げも、理美容部門で全国9位(日経MJ調べ)にランキングされるなど、業界を代表する企業にまで成長した。
同社の歴史は大きく3期に分けられる。創業当初からドミナント(集中・集合)出店により、地域での知名度アップを促進。ローコストオペレーションを徹底して、店舗拡大に弾みをつけた。フランチャイズ(FC)化、フード事業への進出もこの頃となる。
その後、当時の幹部社員により生じた混乱を収拾するため、2010年に本部の組織を大きく改革。新たな組織体制のもとFC加盟店を右肩上がりに増やしたほか、まつ毛エクステ、ネイルサロンなどのビューティ部門にも参入。今日の礎を築いた。
昨年末からは会社をホールディングス化。社長職も創業者の杉本氏から副社長だった丹波氏に代わり、事業の多角化をさらに加速させている。
このように大きな節目を経て成長してきた同社だが、現在では理美容を中核に、飲食、不動産、広告代理店と、多角的な事業を展開している。
今年に入り、不動産事業では、江別市萌えぎ野に「ジュニアタウン」を開発。新規にハイグレードの賃貸住宅3棟をオープンさせた。また、「カーセブン」の加盟店となり、中古車事業にも参入、7月には江別市文京台に1号店をオープンさせる予定。
「今後も創業理念を忘れず、お客さまにご満足いただけるサービスを提供していきたい」と丹波社長は語る。