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ナインホールディングス

7月に完成した新築賃貸マンション

一気通貫体制で〝物件力〟を担保。不動産クラファンも好調

 賃貸マンションの企画から設計、施工、完成後の管理やガス供給までグループ各社でワンストップで対応する賃貸経営のリーディングカンパニー。ファンドやリートを含め、国内有数のキャッシュリッチ企業や投資家を顧客に持つ。

 高橋宏弥社長は「円安、物価高騰などで現預金の価値が目減りしています。オルタナティブ(代替)な資産形成が必要です。何年で投資額を回収できるか(利回り)という志向が一昔前のものになりつつあり、将来的な売却も視野に入れて資産を守りながら増やすというスタンスで不動産に投資するオーナーが多い」と話し、運用も売却もこれまで以上に〝物件力〟がポイントになると捉えている。

 ホールディングスの筆頭事業会社「ファクター・ナイン」は、累計500棟以上の賃貸マンションを供給するなど、札幌市内にデザイナーズマンションを普及させた草分け。デザインもさることながら、これまで築いたネットワークを生かして好条件の土地を仕入れている。また、設計・施工を担う「スターマンプロジェクト」が堅牢な建物をつくりあげる。立地や入居率、建物の質が総合的な資産価値を押し上げる。

 当然、収益性を表す家賃収入(インカムゲイン)も重要ポイントだ。札幌市内の家賃相場の上昇を見据え、高額家賃の入居者募集にチャレンジ。いち早く仕掛けたのも同社であり、ハイグレード物件を企画し、高収益物件を量産してきた。

「出口(売却益)ばかりに気をとらわれがちですが、札幌市内であれば土地の選定と家賃設定、物件仕様さえ間違わなければインカムゲインも狙えます」と高橋社長。

 一方、広く〝ハコモノビジネス〟を提案する総合力も強みだ。現在、4棟目となるホテルを函館市内で建設中で、2027年3月の開業を目指している。今後はマンションやホテル以外の多角的な企画も展開し、多様化する投資家のニーズに応える。

 また、24年に開始した不動産特定共同事業クラウドファンディング「NINE FUND」も好調。賃料収入など対象不動産の運用期間中の利益を投資金額に応じて配当するもので、組成数は20を超えた。オンライン上で10万円からの小口投資を募り、一般層に顧客を拡大している。より安全な投資環境を用意すべく、プロジェクトのさらなるブラッシュアップを図る。

デザイン性と機能性を両立したエントランス
27年3月に函館市で完成予定のホテル