ナインホールディングス

満室経営の〝中身〟を重視。ZEH賃貸マンションも始動
すべての賃貸オーナーが目指す〝満室経営〟に導くことは当然のこと、満室にたどり着くまでのスピード感、そして入居者の質にもこだわるのが「ナインホールディングス」だ。賃貸マンションの企画から設計、施工、完成後の管理やガス供給までグループ各社でワンストップで対応している。
高橋宏弥社長は「完成から3カ月以内の満室を目指す。竣工時期が夏でも秋でも例外はありません。適正な企画であれば竣工時期に関わらず満室経営が可能です」と自信を見せる。
その一方では入居審査を厳格化し、保証会社の審査に加え、独自の社内審査を実施。滞納リスクを最大限減らすなど、満室の質にもこだわる。
また、筆頭事業会社で500棟以上の賃貸マンションの企画実績を誇る「ファクター・ナイン」は、今年6月にZEHデベロッパーに認定された。ZEHが対象となる各種補助金の活用をはじめ、太陽光発電で建物共用部の電気代をまかなうなど、利回りの向上を図る。
26年1月には同社の一棟目となるZEHマンションが札幌市中心部に竣工予定。13階建ての賃貸物件で、国内大手企業への販売が決まっている。
同物件について高橋社長は「超一等地ということもあり、利回りは6%を切っていますが、目先の利回りではなく、資産価値を評価していただいている」と説明する。
今後は4~5階建ての低層物件にもZEHを普及させる方針。建築費高騰の中、利回り確保の手段として低層物件の大型化が進んでいることから、パネルの設置面を広く確保でき、発電量のアップが期待できるという。
前述した通り、顧客は国内の大企業をはじめ、資産管理法人や事業法人、ファンド、リートなど個人・法人問わず幅広い。どの顧客にも共通しているのが、地下鉄駅から徒歩3~5分圏内の土地選定だ。
「建物はリノベーションできても、場所は変えられません。古くなっても立地が良ければ入居者募集に困らない」と高橋社長。
顧客層のさらなる拡大も図っている。昨年末から不動産投資型クラウドファンディング「NINE FUND」をスタートした。10万円から始められる小額不動産投資として抽選方式で毎月投資案件を発信。これまで9物件をリリースし、どれも公開当日に募集金額を達成している。


