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ダイワ工業

NDクラフト シュミノス

美唄と帯広の技術で、高品質なガレージを開発

 美唄市の鉄工所を原点に、鉄製ガレージのオーダーメイド製品で実績を重ねてきたダイワ工業。高い技術力と、顧客の要望に応じてサイズや形状を柔軟に変更できる対応力を強みに事業を展開してきた。

 このほど、カーポート製造で道内トップクラスの実績を持つ中川製作所(本社・帯広市、中川美恵子社長)と共同で新ブランド「NDクラフト シュミノス(趣味の巣)」を立ち上げた。〝趣味を楽しむための最高級空間〟をコンセプトに掲げたガレージシリーズで、「N」は中川製作所、「D」はダイワ工業を意味する。道内企業同士による共同ブランドとして市場に投入した。

 業務管理設計部の山田雄熙主任は「当社は内外観のデザインを得意とします。一方、中川製作所は『箱』をつくる構造技術を持っている。それぞれの強みを融合させることで、新たな価値を持つ商品を開発できると考えました」と振り返る。

 開発は2025年秋にスタートし、約半年という短期間で商品化を実現した。構造の収まりや部材の厚みなど細部の調整には苦労もあったが、「できない」ではなく、「どうすれば実現できるか」を前提に議論を重ねたという。

 ターゲットは価格ではなく価値を重視し、〝他にはない一棟〟を求めるユーザーだ。そのため「考え得る最高仕様」を追求し、豪雪地・北海道で培った技術を生かした高い耐雪性能に加え、妥協のない設備や意匠を標準仕様とした。

 デザインは、同社の人気商品「ウッドボックス」のテイストを継承。木目調の外装がアメリカンガレージを思わせる存在感を放つ。開口部には木目調鋼板を加工して採用し、質感へのこだわりを細部まで追求。中川製作所のシンボルである鹿のロゴも取り入れ、コラボレーションならではの世界観を演出する。

 辻英司営業部長は「販売は両社で行い、まずは道内市場でブランドを確立したい。大量生産ではなく、一棟一棟を丁寧につくり上げる少量高品質路線を貫きます」と話す。

 一方、荘司光哉社長は地域貢献の一環として、地元の球団「美唄ブラックダイヤモンズ」が所属する「北海道フロンティアリーグ」代表も兼務し、同チームの選手を社員として雇用。前出の山田主任もその一人で、競技と仕事を両立できる環境づくりを進めている。

 荘司社長は「北海道のものづくり企業が本気で取り組んだ商品です。地域に根差した企業として、北海道の技術力を全国に発信し、地元に誇れるブランドへ育てていきたい。北海道のものづくり全体を盛り上げる業界初の取り組みとして、新たな価値を生み出していきます」と力を込める。

辻英司営業部長
山田雄熙主任
専用のロゴも開発した
山田主任は美唄ブラックダイヤモンズでも活躍