3eee(スリー)
人材育成・採用から定着までワンストップでフルサポート
介護、障がい福祉、保育、飲食、システム販売など幅広く展開する「3eee」(田中紀雄社長)は、外国人人材の自社施設受け入れで培った人材育成・生活支援のノウハウを生かし、近年は特定技能外国人の登録支援事業・有料職業紹介事業にも注力。
インドネシアの国立大学や職業訓練校と連携して人材育成のための研修センター整備を進めるなど、採用から育成、就業前後のフォローまで一貫した支援体制を整え、人材不足が深刻な業種へ人材を送り出してきた。
海外人材事業部の森ひで代さんは「インドネシアでは若年層を中心に就業機会の確保が課題となっています。双方のニーズを結び付けることで、持続可能な人材確保を目指しています」と話す。
最大の特徴は、ワンストップの支援体制だ。現地での人材募集や入国前後の面談・教育、公的手続き、日本での生活支援など本来は複数の関係機関が担う役割を可能な限り一本化している。採用から定着までの一貫したサポートにより、採用コストを抑えながら、質の高い人材の安定的な確保を実現した。
採用前には、日本で働く目的や職種を選んだ理由を丁寧に確認し、オンライン面談を重ねることで企業と求職者双方のミスマッチを防ぐ。現地では、日本語に加え就業分野の基礎知識も学び、来日前から職場への理解を深めることで、受け入れ企業の教育負担軽減と定着率向上に寄与する。
採用決定後も、入国までの数カ月間は受け入れ企業のマニュアルを用いた事前学習や面談を継続。さらに企業担当者とともに現地を訪れ、家族にも就労環境を説明することで、安心して送り出せる環境を整える。
来日後は住居確保や各種手続き、生活オリエンテーション、定期面談、日本語学習支援などを実施し、生活・就業の両面から定着を後押し。受け入れ企業の負担軽減にもつなげている。
今年5月には同社のサポートのもと、網走バス(網走市)で北海道初となるインドネシア人の路線バス運転手がデビュー。今後は、現地での教育から定着までを見据えた高度人材育成モデルの構築にも取り組む。
一方、外国人人材の受け入れには、業界全体での理解醸成や、支援体制の質の向上など課題も残る。こうした中、同社は、受け入れ体制が定着した企業に対し、登録支援機関へ委託していた生活支援や定期面談などを企業自らが担う「自社支援」への移行も提案。支援コストの削減と社内へのノウハウ構築を後押しするなど、企業の状況に応じた柔軟な支援で長期的な人材戦略を支えている。