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　介護・障がい福祉・保育事業を全国展開する「３ｅｅｅ」。現在、グループ合計１１２事業所、従業員は６００名体制と着実に企業規模を成長させている。

　近年はＭ＆Ａや事業再生も積極的に進め、昨年12月には江別市ＪＲ野幌駅近くに新ブランドとなる通所介護事業所「ＰＬＡＣＥＳ野幌」と江別市認可保育園「ＬＯＶＥ　ＡＬＩＣＥ保育園」を開設した。同市内にあった事業所をリニューアルし、高齢者と児童ら利用者による世代間交流も活発に行われている。

　最近では、食の品質向上や人材紹介・育成にも注力している。田中紀雄社長は「ＰＬＡＣＥＳ野幌では特に食事にもこだわり、事業所内にはアイランドキッチンなど本格的な調理設備をそなえ、料理で楽しく身体機能向上を目指すクッキングリハビリも利用者様に好評です」と話す。

　また、今年は〝世界一おいしい北海道の介護食プロジェクト〟を新たに立ち上げ、提供する食事の内製化により食の品質向上を追求していく。まずは多くのグループ事業所が集中する道南エリアでセントラルキッチンを新設。ＪＲ新函館北斗駅近くを予定する。

「もちろん栄養バランスにも配慮しつつ、新鮮なお米や野菜など道南の豊かな食材を有効活用して、おいしさにこだわった食事を提供します。食べる喜びと栄養改善の両立を目指します」と田中社長。

　一方、採用や人材紹介による労働力確保・強化にも重点を置く。オウンドメディアやＳＮＳを積極的に活用し、表向きの情報からは伝わりづらい〝会社の空気感〟を発信する。こうした巧みな採用ＰＲによって、毎年多くの求職者から応募が寄せられている。「人材にこだわるのは、利用者の満足を追求しているからです」と田中社長。

　さらに、海外人材もいち早く自社事業所で活用するほか、出入国在留管理庁の認定を受けた登録支援機関として海外人材の紹介業にも力を注ぐ。業種問わずさまざまな企業向けに海外人材の受け入れを支援し、各種手続きから日常生活支援までワンストップで手厚くサポートする。

　田中社長は「在留資格のひとつである特定技能は一定の専門性・技能を持っているため、幅広い分野での活躍が期待できます。今後は、人手不足が特に懸念される交通インフラやインバウンド産業を中心に人材紹介を推進していく」と話す。