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品質を支える仕組みと人づくりを進化!玄米酵素の工場が健康食品GMP適合認定

5種13アイテムをラインアップする玄米発酵食品「ハイ・ゲンキ」シリーズ

玄米酵素グループ(本社・札幌市、鹿内正孝社長)の製造・開発部門を担う「コーケン」が、6月25日に公益財団法人日本健康・栄養食品協会の「健康食品GMP(適正製造規範)認定」を取得した。製造品質と安全管理のレベルを一段と高めた同グループの徹底した品質管理をリポートする。

安心・安全な一貫生産体制を自社で構築

 時代や世相を反映した商品が次々に登場する健康食品。浮き沈みが激しい業界にあり、今年10月に発売から55年を迎えるのが北海道発祥の健康食品「玄米酵素」だ。栄養の宝庫と言われる玄米・胚芽・表皮を麹菌で発酵させた発酵食品で、主力商品の「ハイ・ゲンキ」シリーズは国内外に愛食者を持つロングセラーとなっている。

 漬物や味噌、醤油、日本酒、甘酒など、日本では古くから発酵技術を重用してきた歴史がある。発酵により各種の酵素をはじめ有機酸などの代謝産物が生成された高い栄養価の発酵食品が、日本人の長寿命化を支えてきたという説もある。

 玄米酵素の製品化は創業者の岩崎輝明氏が、病気がちだった自身や家族の健康に不安を抱える中で、自然食研究家の岡田悦次氏が開発した玄米の発酵食品を知り、健康を取り戻したのがきっかけ。「食生活を正し、玄米酵素を広めることで真の健康を届けたい」との強い思いを抱いた岩崎氏が、1971年10月1日に製造・販売を開始した。

 玄米酵素が半世紀以上にわたり愛食者を拡大し続けているのは、何よりも製品の品質と安全性に徹する姿勢への信頼に他ならない。

 同社が、98年に設立した「FBRA(ふぶら)医学研究会」もその一例。国立大学の教授や医師らがFBRA(玄米酵素の学術名)の機能性を研究し、

28年間で40本の学術論文を発表しエビデンス(科学的根拠)を確立。一民間企業としては至って希有な取り組みだ。

 直近では、北海道大学と共同でFBRAの脂肪肝炎に対する作用を調べる研究を実施。今年3月には、マウスにおいて肝臓への脂肪の蓄積や炎症が軽減したり、NAFLDスコアが改善したなどの結果が得られたことから、脂肪肝の進行を抑制する可能性が示されたと発表し、特許を取得した。

 また、琉球大学との共同研究では、FBRAを摂取したマウスの認知機能低下が有意に抑制されたことなどを確認。この研究成果は国際栄養医薬品・機能性食品学会の公式医学誌「Journal of FoodBioactives」(2026年、第34巻)に論文として掲載された。

道内2社目のスリーライセンス企業に

 一方、高次元での安全性を確立するために、原料となる玄米は9件、大豆は7件の契約農家が栽培。またグループ会社「コーケン」(真山政文社長)が、石狩郡当別町の自社工場で全製品を製造している。外部検査機関による放射線測定や、食品衛生法のポジティブリスト制度に基づく残留農薬検査を確実に実施するなど、一貫生産体制で製品を世界に届けている。

 こうした厳しい品質管理体制により、88年には植物発酵食品部門で初となるJHFA認定マークを取得。2000年には国際的な品質管理・品質保証規格「ISO9001」、15年に世界レベルの衛生管理「北海道HACCP」の認証を取得。そして今回、6月25日には公益財団法人 日本健康・栄養食品協会(JHNFA)の健康食品GMP適合認定を取得した。

 玄米酵素グループを率いる鹿内正孝社長は「ISO9001認証による『品質の安定化』、北海道HACCP認証による『食品の安全性確保』など万全の体制で取り組んできたが、GMP認定取得により『製造工程全体の管理体制』や『品質の再現性』についてもより高い水準で確保できる体制が整った」と語る。

 道内でGMP認定を受けた企業は食品工場も含め7社目。ISO9001、北海道HACCP認証、GMPの3つの認証を備えるのは2社目という快挙だ。

 健康食品GMPとは、原材料の受け入れから製造、出荷までの全工程で、製品の「安全性」と「一定の品質」を保つために厚生労働省が定めた製造工程管理基準。国指定成分等含有食品や機能性表示食品および特定保健用食品(トクホ)の一部を製造する工場は、今年9月1日から認証が義務付けられることになっているが、同社はこれに先行して実現させた格好だ。

 同グループでは認証取得に向けて工場を1カ月間にわたって操業を停止し、生産ラインや空調設備などを改修。全力で認証に向けた活動を進めるなかで、社員の意識にも大きな変化が現れたという。

 鹿内社長は「一つひとつの作業を進めるなかでその意味を改めて考え、『品質を守るだけでなく、さらに向上させよう』という姿勢が工場全体に根付いた。品質は設備やルールだけで守られるものではなく、そこで働く人の意識と行動によって支えられるもの。今回のGMP認定取得は、製造管理体制の進化であると同時に、結果として品質を支える人づくりにもつながった」と振り返る。

目的や要望で選べる多彩なラインアップ

 厳正に製造された製品は各方面で高い評価を獲得。今年3月には「ハイ・ゲンキ スピルリナ」が主婦の友社の雑誌「健康」が主催する「すごい!健康長寿力アワード2025」で日本航空や再春館製薬所、クラシエ薬品といった顔ぶれとともに受賞した。

 商品ラインアップは幅広く、5種13アイテムをそろえているが、顆粒タイプの「ハイ・ゲンキ」シリーズのなかで、とりわけ人気なのが「ハイ・ゲンキ スピルリナ」だ。βカロテンやビタミンB群、鉄分、葉酸、葉緑素、食物繊維、核酸、フィコシアニンなど50種類以上の健康成分に加え、藻類の一種であるスピルリナと大豆を配合。野菜不足が気になる人にも最適。粉末タイプのスタンドパックもラインアップしている。

 シリーズ全体のベースとなる代表的な製品の「玄米酵素F100」(顆粒タイプ)は、20年にわたり学術的な研究を行ってきた素材100%を使用。独自の高度な発酵技術で現代人に不足する栄養を補う自然の力を生かした〝玄米酵素の原点〟ともいえる製品。 

「ハイ・ゲンキ ビフィズス乳酸菌プラス」は、1袋(3・5㌘)当たりにビフィズス菌17億個、植物性乳酸菌40億個を配合。ビフィズス菌の働きをサポートするオリゴ糖を加えているのも特徴だ。

「ハイ・ゲンキ 霊芝」は、ハイ・ゲンキ スピルリナに霊芝を加えた製品。霊芝はガノデリン酸をはじめとする成分の機能性にも注目が集まっている。

 これらの製品は「栄養不足や栄養バランスが気になる」「お酒をおいしく飲みたい」「内側からキレイになりたい」「妊娠中・授乳中の栄養管理をしたい」といった目的や要望に合わせて選べるのも特徴。水やお茶と一緒に摂取するほか、味噌汁やスープなどに加えるなど、食事に手軽に取り入れられるのも魅力だ。

 一方、玄米を日常的に取り入れたい人のために10年間の研究による新品種米を使用した「かなう玄米」を開発。玄米が苦手な子どもにも食べやすいと好評を得ている。巨大胚芽を持つため、有用成分GABA(γアミノ酪酸)は一般的な玄米の約10倍含有。γオリザノールやビタミンE、ビタミンB群、鉄分、食物繊維なども豊富に含まれている。

各事業を通じて健康社会の実現に貢献

 玄米酵素グループは、創業50周年を迎えた21年に新ビジョン「NEXT50輝く未来のために」を策定。第2創業期として「医療」「教育」「食」「農業」「自然」の5事業を推進してきた。

 今年10月に創業55周年を迎えるに当たって各事業をブラッシュアップ。とりわけ医療機関との連携を強化しており、医療特約店契約を結ぶ臨床医は現在670人を超え、今年1年間の新規登録者は100人を超える見込み。日本国内の医師数は約30万人、その1%にあたる3000人の医師との連携が当面の目標で、玄米酵素を取り入れた食生活を通じて予防医療の推進に寄与している。

 また、正しい食生活の規範となる〝食事道〟を広めるため、全国各地で食育セミナーや料理教室などを開催。25年は年間約5300回開催し、参加者は約7万500人となった。今年3月には、玄米が食べられる玄米自然食レストラン「元氣亭」が全国ニュースに取り上げられるなど、注目度も高まっている。

 鹿内社長は「日本の食と米の文化を守りつつ、我々が持つ情報やノウハウ、サービスを多くの人々に届けることで、医療費の削減や健康社会の実現に貢献していく」としている。

鹿内正孝社長
生産工場では2024年5月に新ラインを整備。人の手に触れることなく分包まで行うことができる
研究所を併設した生産工場(当別町)