ほっかいどうデータベース

リハビリ介護

WEBを起点に人と仕事と場をつなぐ循環モデルを構築

グループシナジーの最大化で新たな事業モデルを構築

 札幌市内で就労支援施設を5施設展開するほか、鍼灸整骨院を1院運営する「リハビリ介護」。グループにWEBマーケティング会社「ARDEM」(本社・札幌市)とキャンプ場「コモレビヨリ」(札幌市西区)を有する。

 運営する就労支援施設はすべてB型事業所で、企業へのアルバイトやパートとしての就業など、年間の平均就職率は10%以上を誇る。

「『社会的に自立したい』『社会復帰したい』という意欲を持った利用者さんが多く、1~2%台と言われるB型事業所の平均就職率を大きく上回っています」と髙畠裕介社長。

 データ入力や動画編集などパソコンスキルの習得に重点を置いている点も就職率を伸ばす要因だ。グループ各社にも支援した障がい者が就労している。

 伊藤達耶ARDEM社長は「主な仕事は当社が制作したWEBサイトの文字修正です。サイト公開前のさまざまな修正から公開後の軽微な修正まで、一生懸命働いてくれています。任せる仕事を吟味したり、指示の出し方の工夫は必要ですが、貴重な戦力です。他のスタッフとも調和しています」と評価する。

 本人の努力や意欲、能力はもちろんだが、就労支援施設として就業した〝その先〟を見据えた個別支援計画を立て、就業後も職場に定着するためにサポートを続けるなど手厚い支援の結果といえる。

「当社では一般的な施設より2~3人多い7~8人の支援スタッフが常時各施設に出勤しています。支援スタッフの採用強化とともに、外部研修の受講など支援スタッフのスキルアップも図っています。量と質で利用者に寄り添っています」と髙畠社長。

 支援スタッフの採用と利用者募集の〝入口〟は、どちらもWEBサイトであり、ARDEMが担っている。

 髙畠社長は「ありがたいことに全就労支援施設が空き待ちの状況です。優秀な支援スタッフも順調に増えています」と話す。労働人口の減少による人材不足を経営課題と捉える企業が急増する中で、障がい者の就労支援と障がい者雇用、WEBマーケティングによる人材の確保と利用者募集など、グループシナジーの最大化を図った新たな事業モデルといえる。

「正社員1人の役割を時短勤務者数人で補う時代がやってきました。今こそ障がい者雇用を中小企業に浸透させていきたい」と髙畠社長。

利用者一人ひとりに寄り添って支援している
髙畠裕介社長(左)と伊藤達耶ARDEM社長