MOEホールディングス
スケールメリットを生かし、利用者の利便性を向上
幅広い分野で介護サービスを提供する「MOEホールディングス」。多種多様な介護施設を展開する介護事業全般の「萌福祉サービス」を中軸に、高齢者施設向け給食サービスの「MOE’sキッチン」など、10社のグループ企業がチームとなって介護事業を手掛けている。
介護業界は人材不足や人件費高騰などに加え、昨今は物価高が直撃している。こうした状況下においても、事業の拡大を支えているのがM&Aの活用だ。事業の拡大により仕入れ価格が抑制され、利益確保にも貢献している。
水戸康智社長は「地域で支援を必要とする方々への施設サポートは、次のフェーズに移ってきています」と話す。
一方で、今後は生成AIを活用して業務効率化をさらに推進する計画を立てているほか、〝月単位から日単位で管理し、リアルタイムで情報を集約する〟取り組みもスタートした。
加えてこうしたスケールメリットを生かして、今夏には「MOE’sクラブ」の会員サービスも開始する。
新規入居者が希望する施設が満室の場合もある。こうした場合、地域やニーズに応じて相談に来た人を断るのではなく、グループ内の空きがある近隣事業所を紹介。さらに、移動費の負担なども同社が負担して引き受ける。入居しながら予約で希望施設の空きを待つことができるという。
「急な入居の一時利用にも迅速に対応するクイックショートなど、会員になることで〝生涯伴走型〟の新しい会員サービスを新たに提供します。介護や暮らし、活動を通じて『支えられる人』から『人生を共に歩む存在』になれれば。安心を共有できる時代を創造していきます」(水戸社長)
また、在宅者向けのプラットフォームの開発も予定。介護が不要な人でも、同社の運動やオンライン診療などのサービスを利用することで、健康を長く維持させるのが狙いだ。これにより、地方エリアの介護の課題解決にも寄与していく。
「これからは『MOEだから入居したい』という人を増やすことが必要です。介護業界は厳しい状況だが、悲観はしていない。むしろビジネスチャンスと捉え、今の状況をプラスにするための発想と取り組みに磨きをかけていく」と水戸社長。