外国人採用の半額を補助。定着まで徹底サポート

人手不足が深刻化するなかで〝救いの手〟となっているのが特定技能外国人だ。総合人材サービスのキャリアバンク(本社・札幌市、佐藤良雄社長)では、外国人材の受け入れから定着までを徹底的にサポートしている。
日本国内ではあらゆる業界で人手が足りず、事業継続が困難になるケースも増えている。有効な対策として考えられるのが特定技能外国人の採用だ。
2025年度から札幌市では、中小企業が外国人材を採用しやすくするため、「外国人受入・定着支援事業」を実施し、特定技能外国人の受け入れ費用を補助している。
市が選定した登録支援機関(キャリアバンクなど2社)に、特定技能外国人を受け入れる際に必要な手続きや外国人材への支援を委託した場合、該当サービスを通常の半額程度で利用することができる。
登録支援機関のキャリアバンクでは、人材紹介や在留資格認定証明書交付の支援、入国時対応、航空券代が含まれた特定技能外国人の受け入れを行っているが、同制度を利用した場合、採用費用は、通常1人40万円が20万円(税別)。また、受け入れ後の定期面談や日本語教育、日常的な相談などの定着支援費用は、1人月額3万円が1万5000円(同)となる。受け入れ人数は先着90人限定となっている
特定技能外国人の採用には、申し込みから入国まで約5カ月が必要となる。補助事業の終了する来年3月31日までに外国人が確実に入国するには10月上旬までの申し込みが必須だ。
同社では10月上旬に申し込み受付を締め切る予定で、関心がある企業担当者は同社(☎︎011・251・5803)まで早めに問い合わせを。
また、札幌市内の中小企業向けに外国人受入れのセミナーも実施しており、6月に続き7月下旬、8月上旬、9月上旬に開催を予定している。
一方、同社が運営する「キャリアバンクアカデミー介護」では、介護職員初任者研修講座への外国人労働者の受け入れも実施。受講者が急増している。
近年、介護業界には多くの特定技能外国人が従事しているが、今年4月の制度の改正により、外国人特定技能労働者も1年以上の介護経験があれば訪問介護サービスに従事することが可能となった。
従来は、介護施設内での就労に限定されていたが、日本人と同様に「介護職員初任者研修」を修了すれば、訪問介護業務が可能となるため、介護事業者にとって貴重な戦力になっている。
キャリアバンクアカデミー介護の介護職員初任者研修は外国人労働者の場合、1年以上の在留並びに実務経験が必要。日本語のレベルは、日本語能力試験N3相当以上が求められている。
研修は、週1回で4カ月(17回)の講義を実施。日本語に不慣れな外国人研修生が不安なく修了できるように学習課題や修了試験に対してのサポートも行っている。また国家資格である介護福祉士を目指すのに必要な実務者研修も6月に開講している。
詳しくは「キャリアバンクアカデミー介護」(☎︎011・251・0707)まで。

