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キャリアバンク

「就職支援セミナー」もハイブリッド型(対面とオンライン)で実施されるケースが増加

人材紹介の成約数が増加。
就労支援等委託事業も拡大

 人材総合サービスの道内のパイオニアであり最大手。

 2025年5月期の連結決算(予想数値)は、売上高51億円、経常利益1億2000万円、当期純利益9000万円。

 給与計算受託の連結子会社が24年度から持ち分法適用会社に移行したため、前期比で収益減となったが、各セグメントは好調に推移した。

 主力の人材紹介・派遣関連事業では、さまざまな業界で人手不足が深刻化する状況を受け成約数が増加した。特定技能外国人の採用などに活路を見出す企業も増え、外国人材に関わる事業が拡大し、売上高及び利益が前年同期を上回った。

 当該事業では仙台・東京・佐賀に加え、今年4月に関西拠点を大阪に新設。外国人の支援に特化したサービスでさらなる事業拡大を目指している。また、地方自治体が雇用対策として行う就労支援事業も、道内外に受注エリアを拡大して堅調に推移した。今春は新たに札幌市の「令和7年度就労ボランティア体験事業」を受託するなど、長年培った就労支援サービスの経験値を生かし、地域の課題解決にも貢献している。

 人口減少による労働市場の「採用難」「売り手市場」を背景に、若年層を中心として労働の価値観やキャリアに対する考え方も大きく変化するなか、次期も採用戦略や入社後の定着支援、ストレスチェックなど、企業への人的コンサルタントの役割も担っていく方針。

 

佐藤良雄社長