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チョモランマ

組織拡大に伴い、2024年に移転したオフィス

外国人人材の〝採用力〟強化で、企業の成長を支援

 札幌を拠点に外国人人材事業を行うベンチャー。インドネシアやミャンマー、ネパールなどの日本語学校37校と提携し、特定技能外国人を国内企業に紹介する。なかでもグループ会社の「NINAITE」が労働力不足が深刻な農業に特化した人材派遣業を手掛けるなど、1次産業から介護、飲食業などさまざまな業界の人手不足緩和に貢献している。

 また、法務省の登録支援機関として、紹介した人材の生活環境や労働環境に関わる支援業務も行う。

 横山三四郎社長は「企業と外国人、地域社会に貢献することで業績を伸ばし、さらなる貢献につなげる〝四方良し〟の実現が当社の理念です」と話す。

 同社では、業務効率化を追求し、企業と人材のマッチングを支援する自社開発のクラウドサービス「TSUNAGITE(ツナギテ)」を活用し、パスポート情報などの一元管理や国に提出する書類手続きを簡素化。人材データの閲覧機能などで企業とのマッチング品質を大幅に向上した。

 また支援業務では、業務や生活環境について人材と企業間の細かなすり合わせをサポート。入社後も双方との定期的な面談や蓄積したノウハウを生かして異なる文化や習慣を調整、人材定着を支援している。

「海外人材が働きやすい環境を整えることが重要です。人手不足が続く中、採用力を高めることは事業の継続や拡大に直結します」と横山社長。 

 今年2月にはYouTubeチャンネル〝ハタラク×JAPAN〟を開設。日本で働く外国人スタッフのリアルな様子を発信している。

 横山社長は「外国人スタッフは日本で働くという大きな決断をして、1次産業や介護などの業界で私たちの暮らしを支えてくれています。関連する法律の整備も含め〝安い労働力〟というマイナスイメージを払拭して、一緒に成長していく仲間という認識を広めたい」と話す。

 今年1月には福岡支店を開設した。今後も全国規模で拠点展開を目指している。

 横山社長は「昨年度から採用を新卒者に絞り、今年度からは東京に採用拠点を設けました。拠点や社員数など組織の拡大とともに、企業文化の形成を大切にしていきます」と語る。

 

YouTubeで外国人スタッフのリアルな姿を配信
「TSUNAGITE」で業務効率化
社内でも外国人スタッフが活躍
横山三四郎社長