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新和ホールディングスが札幌医科大学に1000万円を寄付

左から、平野正明北海道総務部長、新井修新和ホールディングス社長、塚本泰司札幌医科大学理事長・学長

新和ホールディングス(本社・札幌市、新井修社長)は1月25日、新型コロナウイルス感染症対策や医療体制の充実に役立ててほしいとして、札幌医科大学(塚本泰司理事長・学長)に1000万円を寄付した。

道内でパチンコ店「プレイランドハッピー」を展開する新和ホールディングスは、1951年の創業以来、徹底した堅実経営で強固な財務基盤を確立。今年で創業70周年と、業界でも屈指の業歴を誇り「成長より生存」の信念のもと、近年では事業の多角化を推進している。

札幌医科大学への支援は、創業60周年だった2011年に、医療・教育・研究の支援として1000万円を寄付したことから始まった。翌年からは同大学附属病院に、車椅子やストレッチャーをはじめ、医療現場のニーズに沿った医療器具を毎年継続して寄贈。昨年は機能障害のリハビリ用訓練機器を贈っている。

また、同じく11年からは毎年、同大附属病院の1階ロビーにおいて、札幌交響楽団によるアンサンブルコンサートを実施。これまでに9回開催(昨年は感染拡大防止のため中止)しており、入院患者や病院スタッフ、近隣住民にとって癒しのイベントとして定着している。

新型コロナウイルス感染拡大によりパチンコ業界も例外なく大きな影響を受けた。昨年は緊急事態宣言下での休業要請による約40日間の全店休業を、創業来初めて経験。その後、感染予防対策を徹底した上で営業を再開したものの、外出自粛ムードで高齢者層の客足は遠のいたままで、来店客数は以前のように回復していないのが現状だ。

現下の状況を踏まえ、同社の70周年記念式典は中止を余儀なくされたが、一方で社会の一員としての責務を果たすべく、今回の寄付の決断に至ったという。

コロナ禍に翻弄され続けた1年だったが、新井社長は全く動じていない。それは新井社長が大学卒業後に同社の経営に携わるようになって以来、守り続けてきた亡き母(先代会長)の教えがあるという。

「長年事業を続けていれば山もあれば谷もある。だからあなたは常に谷にいると思いなさい。そうすれば本当の谷を迎えた時でも慌てることはない」というもの。

事業が順調な時でも決して慢心せず、無理な拡大をしない。常に谷(危機)に備えて堅実経営に徹し、財務体質の強化に取り組んできたからこそ今日の姿があるという。

過去に多くの同業他社が急速に多店化を進めていく中で、慎重だった同社の姿勢に対し、当時の同業者が発した「新井さんは石橋を叩きすぎて壊してしまうから、渡れない」という言葉を今でも忘れないという。

70年の業歴はこれまでも谷(業界の苦境)を何度も乗り切ってきた証であるが、「今がまさに本当の谷、それも誰もが想像できなかった深い谷(非常事態)だと思っている。業界全体が回復するには、どんなに早くても3〜5年はかかるだろう」と新井社長は語る。

この現況下で取り組むべきこととして、新井社長がまず挙げたのが、社員の雇用や処遇は何としても守りぬくということ。そしてこのコロナ禍をグループの総合力を高める絶好の機会と捉え、東京都心や札幌市内で展開する不動産事業および航空機リース事業をさらに強化していくとしている。