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ダイワ工業

美唄の自社工場でガレージやアイアン家具を製作

ボトムアップ経営を推進。
アイアン家具製作が好調

アルミ製が市場の大半を占めるガレージ業界で、鉄製ガレージを製造している「ダイワ工業」。施主への直販はしておらず、ハウスメーカーや工務店、シャッターメーカーなど道内約300社に卸しており、カーポートや物置などを含めて年間1800棟以上を生産・販売している。
「施主に妥協させない商品を供給していく」と荘司光哉社長。
大量生産のアルミ製品とは一線を画し、オーダーメードで1棟1棟製作しており、変形地や狭小地にも対応できる。色味や高さなどを自在に調整可能なため、家屋としっかり調和する点も支持される要因だ。
メーカーでありながら施工も手がけている。荘司社長はその理由を「現場で細かな調整が必要なケースも多々あります。鉄の扱いに長けた当社の社員が責任を持って施工しています」と説明する。
また、近年は鉄の弱点である〝さび〟の防止策として防腐剤や塗料の変更なども実施。アフターメンテナンスにも万全を期す。
こうした施主目線の柔軟な対応と機動力で高い顧客満足度を獲得。コロナの中でも業績は堅調に推移している。
昨年は、鉄加工技術を生かし鉄製家具の製作を事業化。オリジナルアイアン家具ブランド「ando・・・・」を立ち上げた。オンラインショップをはじめ、SNSを利用したバイラルマーケティングなどによって販売数は着実に伸びている。本社を構える美唄市のふるさと納税返礼品に採択されたことも追い風となった。
この新事業を発案したのが設計部の小澤一部長。トップダウン経営からボトムアップ経営へと舵を切る荘司社長に触発された一人だ。
小澤部長は「自分たちの考えたアイデアが事業として具現化していく喜びは大きい。受け身ではなく、主体性を持って積極的に仕事に取り組む社員が増えてきました」と語る。
昨年8月には、社員によって造られたショールームが本社の敷地内にオープン。外壁に札幌市の百年記念塔にも使われている耐候性鋼「コールテン鋼」を採用した。独特のさびの風合いが特徴で、熱狂的な愛好家が遠方から見学に訪れるなど注目を集めている。
荘司社長は「社員のアイデアが一つ形になった。第2、第3のアイデアも募り、さらなるモチベーション向上を期待しています」と語る。

オーダーメードのガレージを製作
荘司光哉社長
小澤一部長
アイアン家具を展示したショールーム
コールテン鋼を外壁に採用