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ホクノー

野地秀一社長

顧客ニーズをとらえた独自戦略で、厚別エリアを席巻

 札幌・厚別エリアで食品スーパー5店舗を展開する「ホクノー」。他社とは一線を画すシニア層のニーズをとらえた独自の戦略で、売り上げを伸ばしている。

 その一例が2017年から旗艦店舗「中央店」の2階に開設した「健康ステーション」だ。

 これは地域住民の健康寿命延伸とコミュニティの形成を目的に、体操教室や脳トレ、血圧測定といった講座を無料で提供するもの。1日の利用者数は約120人に上り、高齢者の交流の場としても機能している。

 現在は新型コロナウイルスの影響で休止中だが、感染拡大防止策を講じた上で、再開を検討している。

 また、同店1階には高齢者の健康食ニーズに応えた「健やか食堂」を開設。栄養バランスに優れた30種類以上のメニューを用意した。

「中央店が立地するもみじ台地区は、市内でも高齢化が顕著なエリアです。中央店は単に買い物をする場だけではなく、コミュニティの延長線上にスーパーがあります」と野地秀一社長。

「健康寿命」と「食」をスーパーにシームレスに連携させたことが、来店客数の増加につながっている。

 コロナ禍で実店舗のあり方が見直されている中、同社の取り組みは小売業界のアフターコロナにおいて、1つの運営モデルを確立させようとしている。

 野地社長は「リアル店舗はお客さまの反応を〝直接見られる〟というのが強み。アフターコロナにおいても健康ステーションのように店舗で得られる〝体験〟という付加価値を提供していきます」と語る。

 今後は来店をうながす仕組みを取り入れたスマートフォンアプリの提供など、実店舗とネットを融合させた施策を計画中だ。

 また、新札幌地区の再開発計画に伴い、同地区に立地する「新札幌店」の利用者増が予想される。そこで同店を起点とした商圏の拡大を目指すべく、2月から技能実習制度を活用した人材確保に着手。時代変化に柔軟に対応し、顧客ニーズに応えていく。

コミュニティの場としても機能する健康ステーション
中央店1階の「健やか食堂」
飛沫防止シートと全従業員のマスク着用を徹底