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ふるさと物語

イオンシネマ「釧路」で短編映画を上映

多様なマーケティング戦略で地域と企業を活性化

 地域創生をテーマに、デジタル、アナログを問わず多角的なマーケティングソリューションを提供する「ふるさと物語」。顧客は企業、教育機関、自治体など多岐にわたる。

 地域の特産品や観光地の魅力を発信するPR映画の制作も多数手がけ、道内では札幌市、小樽市、紋別市、浜頓別町、鶴居村、恵庭市、標別町の短編映画を製作。イオンシネマ「釧路」では6月、昨年公開した「鶴の里物語」(鶴居村)の上映がスタート。上映初日は満席となった。現在は厚真町を舞台に、アイドルグループ「あまいものつめあわせ」のメンバーで、道内出身の高橋桃子さんを主演にキャスティングした「厚真物語」を製作中。6月に町内で撮影を終えており、12月に東京の国際フォーラムで開催される「ふるさと映画祭」で上映予定だ。

 道外ではこれまで鳥取県、熊本県で映画を製作。現在は山梨県や広島県での製作も進行中で、年内は茨城県と山口県での撮影も控えている。

 地域の企業との共同事業も拡大中だ。佐渡(新潟県)では、「佐渡PROJECT」(本社・新潟県)が手がけるウニの養殖プロジェクトに参画している。高級ウニとして知られる「エゾバフンウニ」の陸上養殖に取り組み、海洋深層水を用いることで量産化に成功。「金山雲丹」と銘打ってブランド化して売り出している。

 また、リユース大手の「オークネット」(本社・東京都港区)からのオファーを受け、同社と取引や交流のある全国の市町村と連携した官民一体の独自プロジェクトを7月に立ちあげた。カーボンニュートラルの実現に向け、脱炭素化の取り組みが全国的に普及する中、地域に根ざしたエネルギー循環モデルの構築を推進する。

 具体的には、オークネットが蓄電池用途を果たすモビリティとして中古電動車両(EV、PHEV)を自治体に提供し、利用中のバッテリーの劣化を監視。寿命を迎えたバッテリーを自立型街路灯や定置型蓄電池としてリパーパスする。同社は各地自体との連携業務を担う。

 7月にはレバンガ北海道との業務提携も控える。BIツール開発のDOMO(ドーモ)(本社・東京都千代田区)にも身を置く宮成社長は、アメリカのプロバスケットボールリーグ「NBA」での導入実績もあるDOMO社のスタジアムの稼働分析ツールや、選手のコンディション分析ツールなどを提案。レバンガ北海道の戦績、収益を向上させるデジタル戦略を強化する。

映画の舞台となった広島市の松井一實市長を表敬訪問
宮成秀治社長
BIツールで選手のコンディションをリアルタイムで可視化