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ほくほくフィナンシャルグループ

コンサル関連手数料収入が好調。増配を実施した

「成長戦略」と「資本政策」で収益性・成長力を高める

傘下に北海道銀行と北陸銀行を持つ広域地域金融持株会社(本社・富山県富山市)。2023年3月期の連結決算は、一般企業の売上高にあたる経常収益が1878億8300万円(前年同期比5.7%増)と増収。経常利益が263億9200万円(同12.8%減)、当期純利益が214億3500万円(同4.4%増)となった。期末の預金残高は13兆5137億円。

また、北海道銀行単体の経常収益は39億円増の769億円となった。

増収の主な要因は、資金運用収益や株式などの売却益の増加など。一方、海外金利上昇により資金調達費用などが増加したが、法人コンサル手数料など役務収益の増加および経費削減により、当期純利益が増加。株主還元として期末配当を2円増配し37円とした。

次期は、2年目となる中期経営計画「Go forward with Our Region」に基づき事業領域を拡大。コンサルティングや環境、DX支援などの強化による収益基盤拡大と生産性向上の「成長戦略」を進めるとともに、政策保有株式の縮減や自己株式取得、優先株償還などの「資本政策」にも取り組むとしており、今年5月には40億円、500万株の自己株式取得を公表するなどPBR(株価純資産倍率)の向上にも注力する。

決算は経常利益が260億円、当期純利益は170億円を予想する。

※単位/100万円(100万円未満は切り捨て)※経常収益、経常利益、当期純利益における%表示は、対前期増減率
右は兼間祐二副社長(北海道銀行頭取)左は中澤宏社長(北陸銀行頭取)